偽物の王冠/W
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偽物の王冠/W
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英雄と呼ばれた僕は、
本当は何もできなかった。
誰かの勇気を奪い、
偽物の王冠をかぶり続けた。
それでも今度こそ、自分の意志で戦う。
『偽物の王冠』
🎧 ORIGINAL SONG / W
燃え落ちる城の門で
人を逃がしたのは僕じゃない
泥だらけの誰かの背に
隠れて朝を待っていた
それなのに鐘が鳴り
僕の名前が街を埋めた
「あなたが国を救った」と
差し出された金の冠
偽物の王冠を
本物みたいにかぶってた
誰かの勇気を奪ったまま
拍手の中で笑ってた
重いのは金じゃない
消せないあの日の声だ
脱げないんじゃない
脱がなかったんだ
広場に建った僕の像
あの夜の兵士の名はない
子供が憧れを語るほど
目をそらすのが上手くなった
「真実は国を壊す」と
誰かが耳打ちをした
守るための嘘だなんて
便利な言葉を覚えた
偽物の王冠は
輝くほどに冷たかった
本当の勇気を消したまま
何を守ったつもりだろう
英雄と呼ばれるたび
あの日の僕が笑ってる
逃げ出したのは
あの夜だけじゃなかった
再び炎が街を包み
人々が僕の名を叫ぶ
「もう一度 救ってくれ」と
何も知らないその声が
何より僕には痛かった
震える手で冠を外した
広場の鐘が鳴りやんだ
「城門を開けたのは
僕じゃない」
偽物の王冠を
もう二度とかぶらない
許されたいからじゃなく
奪ったものを返したい
あの夜動けなかった僕が
今夜はこの足で行く
王じゃなくていい
英雄じゃなくていい
誰にも褒められなくても
もう自分に嘘はつかない
捨てた王冠の向こうで
また誰かが叫んでる
あの日逃げた場所へ
今度は走っていく
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