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顕微鏡の正体|倍率を上げても細かく見えないのは、光が波だから

学びたい大人のための大学

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顕微鏡の正体|倍率を上げても細かく見えないのは、光が波だから

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顕微鏡は、倍率をいくら上げても、光で見る限りおよそ0.2マイクロメートルより細かい所は見えてきません。限界を決めているのは倍率ではなく分解能で、その正体は光が波であることでした。レーウェンフックのガラス玉1粒から、色のにじみ、アッベの壁、位相差、電子顕微鏡、クライオ電顕、そして光のまま壁を回り道した超解像まで追います。 ▼ 目次(チャプター) 0:00 導入 1:13 第1章 目とレンズ 3:49 第2章 一粒のガラス玉 7:32 第3章 2枚のレンズと色 11:35 第4章 アッベの壁 15:14 第5章 200ナノメートル 18:57 第6章 透明な細胞 22:23 第7章 電子の波 26:44 第8章 凍らせて見る 29:50 第9章 光る分子で越える 34:35 おわりに ▼ この動画で分かること ・虫眼鏡の倍率は25cm÷焦点距離。小さく丸いレンズほど拡大でき、直径1mmのガラス球なら200〜350倍。レーウェンフックは1粒のレンズの顕微鏡で、1676年にコショウ水の中の細菌を見た。最も倍率の高い1台のレンズは、炎で作ったガラスの球だった(2021年の中性子の調査) ・2枚レンズの顕微鏡が1枚に負けた理由=色収差と球面収差。2種類のガラスを組み合わせた色消しレンズ(1758年 ドロンド/1830年 リスター) ・アッベの理論:顕微鏡の像は回折した光の干渉でできる。細かい物ほど光を大きく曲げ、レンズが受け止められなかった光の分の細かさは像に戻らない。見分けられる間隔=波長÷(2×開口数)。油浸で開口数1.5、限界はおよそ200nm ・透明な細胞を染めずに見る位相差顕微鏡(ゼルニケ・1953年ノーベル物理学賞)と、電子の波で光の壁を越えた電子顕微鏡(ルスカ・1933年)、収差の補正(1998年)、水をガラスにして生き物の分子を見るクライオ電子顕微鏡法(2017年ノーベル化学賞) ・光る分子を同時に光らせないことで限界を回り道した超解像(ベツィグ・ヘル・モーナー、2014年ノーベル化学賞)。アッベの式はいまも成り立っている ※図の多くはこの動画のための模式図です。 ※顕微鏡を最初に作った人は分かっていません。1590年説は職人の息子の主張です。 ※レーウェンフックがレンズの作り方を秘密にした理由を「フックの方法を使っていたことを隠すため」とする見方は、2021年の論文の著者の解釈で、裏づけが示されていないという批判もあります。 ▼ 主な出典 Cocquyt, T. ほか(2021)Neutron tomography of Van Leeuwenhoek's microscopes, Science Advances 7(Lens on Leeuwenhoek の紹介と批判) Nick Lane(2015)The unseen world: reflections on Leeuwenhoek (1677) 'Concerning little animals', Philosophical Transactions of the Royal Society B 370 Robert Hooke『Micrographia』(1665)Project Gutenberg Frits Zernike(1953)How I discovered phase contrast(ノーベル講演) Ernst Ruska(1986)The development of the electron microscope and of electron microscopy(ノーベル講演)/ノーベル財団 1986年物理学賞 プレスリリース ノーベル財団 2014年化学賞 一般向け解説・学術的背景/2017年化学賞 一般向け解説・プレスリリース/2008年化学賞 プレスリリース カブリ賞 2020年ナノサイエンス 解説(収差補正電子顕微鏡) マックス・プランク協会 プレスリリース(2016年12月)MINFLUX Wikipedia(Microscope・Optical microscope・Antonie van Leeuwenhoek・Robert Hooke・Chromatic aberration・Achromatic lens・Joseph Jackson Lister・Carl Zeiss・Ernst Abbe・Diffraction-limited system・Oil immersion・Ultramicroscope・Frits Zernike・Louis de Broglie・Davisson–Germer experiment・Electron microscope・Transmission electron microscopy・Scherzer's theorem・Tobacco mosaic virus・Ball lens・Magnification ほか)/Wikipedia日本語版(電子顕微鏡・光学顕微鏡・位相差顕微鏡・下村脩・菅田榮治・可視光線) ▼ クレジット 音楽: 'Origami' by Scott Buckley – released under CC-BY 4.0. www.scottbuckley.com.au 画像(Wikimedia Commons): ・アントニ・ファン・レーウェンフックの肖像(Jan Verkolje・パブリックドメイン) ・『ミクログラフィア』の扉とコルクの図(Robert Hooke・パブリックドメイン) ・エルンスト・アッベの肖像(Emil Tesch・パブリックドメイン) ・リヒャルト・ジグモンディの肖像(パブリックドメイン) ・フリッツ・ゼルニケの肖像(パブリックドメイン) ・ルイ・ド・ブロイの肖像(パブリックドメイン) ・タバコモザイクウイルスの電子顕微鏡写真(パブリックドメイン) ・リチャード・ヘンダーソンの写真(Bengt Nyman・CC BY 2.0) ・ヨアヒム・フランクの写真(United States Embassy, Sweden・CC BY 2.0) ― 学びたい大人のための大学 ― あらゆるテーマを、専門のはるか奥・最先端まで掘り下げる解説チャンネルです。 ▶ 学んだことは、コメントでアウトプットを。質問・意見も歓迎、ひとつひとつ返します。 ▶ チャンネル登録で、次の探究も一緒に。 #顕微鏡 #光学 #大人の学び