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なぜ人類はほとんど北半球に住んでいるのか|陸の7割が北にある【ずんだもん&ゆっくり解説】

ずんだもんの地理ファイル

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なぜ人類はほとんど北半球に住んでいるのか|陸の7割が北にある【ずんだもん&ゆっくり解説】

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世界の人を赤道で北と南に分けると、南は7人に1人しかいません。南半球に住む人を1人残らず数えても、およそ11億人。インド1国の14億人にも、中国1国にも届かない数です。 国連がまとめた2023年の人口を、赤道をまたぐ国は州や県ごとに北と南へ分けて数えると、北は86%、南は14%でした。よく聞く「人類の9割は北半球」は2000年ごろのデータ(88%)で、少しずつ南が増えています。世界の人のおよそ半分は、北へ20度から40度の帯――インドの北から中国、日本までの帯に住んでいます。南半球でいちばん人が多いのはインドネシアで、首都ジャカルタのあるジャワ島は、島まるごと南半球です。 最初の理由は、地球儀の上にあります。陸の広さを赤道の北と南で比べると、北半球に68%。南半球の表面は81%が海です。南極をのぞいて比べると、南の陸は北の3分の1ほどしかありません。 とくに南の30度から50度の帯は、ほとんどが海です。東京は赤道から北へ35度、シドニーは南へ34度で、赤道からの距離はほぼ同じ。それなのに、東京と同じ北の30度台は表面の42%が陸、シドニーと同じ南の30度台は11%しか陸がありません。30度から50度の帯の陸を足すと北は南の6倍、そこに住む人は24倍です。 陸の量だけでは説明がつかない差も残ります。同じ広さの陸で比べても、南に住む人は北の半分に届きません。北の20度台にはサハラ砂漠がありますが、ナイル川やガンジス川、長江のそばの平らな土地に、何千年も畑と町が積み上がってきました。 畑づくりは南でも始まっています。ジャガイモは、いまのペルーにあたる南アメリカの山の上で育て始められた作物です。ニューギニアの山の上でも、およそ7000年前にイモを育てた跡が見つかっています。 北の小麦・米・トウモロコシが遠くまで広がった理由には、「東西に長い大陸は同じ季節のまま作物が広がりやすかった」という有名な説(ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』)があります。支える研究がある一方で、2024年には「地理は運命ではない」と題した反対の研究も出ていて、決着はしていません。陸の量は人がどこまで増えられるかの上限にはなりましたが、その中で差をつけたのは、畑を始めた場所と運んだ作物でした。 そしてこの偏りは、少しずつ動いています。南半球に住む人は1950年に11人に1人、いまは7人に1人。国連の予測をもとに計算すると、2100年ごろには5人に1人になります。増えるのは赤道より南のアフリカの国々で、南半球でいちばん人の多い国はコンゴ民主共和国になる見込みです。それでも北は8割の多数派のままです。 ▼登録 つぎの1本も見逃したくない方は、チャンネル登録をどうぞ。 https://www.youtube.com/@zundamon_chi... 気になる土地・地形があれば、コメントで教えてください。次のファイルの候補にします。 ▼目次 0:00 インドより少ない南 0:41 偏りの大きさ 3:26 陸の量 5:51 空白の帯 8:11 川と平野 11:44 東西の説 13:42 これからの南 ※時間は目安です。 ▼主な出典 ・国連 World Population Prospects 2024(国別人口・中位推計)※南北の割合・緯度帯の人口は当チャンネルが国別・州別の人口から計算 https://population.un.org/wpp/ ・国連プレスリリース「UN projects world population to peak within this century」(2024年7月11日) https://www.un.org/en/UN-projects-wor... ・Natural Earth(陸地の面積の計算に使用・Public domain) https://www.naturalearthdata.com/ ・NOAA「The Ocean」 https://www.noaa.gov/jetstream/ocean ・Bill Rankin「Population Histograms」(2000年ごろのデータで北半球 約88%) http://www.radicalcartography.net/his... ・Stats, Maps n Pix「World population by latitude」(WorldPop 2020) http://www.statsmapsnpix.com/2021/11/... ・Geoscience Australia「Deserts」 https://www.ga.gov.au/scientific-topi... ・Larson et al. 2014, PNAS「Current perspectives and the future of domestication studies」 https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas... ・Denham et al. 2003, Science「Origins of agriculture at Kuk Swamp in the highlands of New Guinea」 https://doi.org/10.1126/science.1085255 ・Laitin, Moortgat & Robinson 2012, PNAS「Geographic axes and the persistence of cultural diversity」 https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas... ・Chira, Gray & Botero 2024, Evolutionary Human Sciences「Geography is not destiny」 https://www.cambridge.org/core/journa... ・陸半球・水半球(Boggs 1945) https://en.wikipedia.org/wiki/Land_an... ▼クレジット 音声:VOICEVOX:ずんだもん/VOICEVOX:春日部つむぎ/VOICEVOX:玄野武宏 BGM:DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp) 地図:Natural Earth(Public domain)/NASA EOSDIS GIBS(Blue Marble・Public domain) ▼動画素材(Pexels) Timo Volz / Pexels Arief Hendriawan / Pexels David Pickup / Pexels Aaron Hairston / Pexels ▼画像クレジット(CC BY / CC BY-SA は表示義務) アポロ17号から見た地球・NASA / Wikimedia Commons (Public domain) 夜の地球(アジアとオーストラリア)・NASA Goddard / Wikimedia Commons (Public domain) 夜の地球(ヨーロッパとアフリカ)・NASA Goddard / Wikimedia Commons (Public domain) 夜のナイル川・NASA / Wikimedia Commons (Public domain) ナイル川と砂漠・Jeff Schmaltz, NASA GSFC / Wikimedia Commons (Public domain) ジャカルタ中心部・© Herryz / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0) サンパウロ・© Diego Torres Silvestre / Wikimedia Commons (CC BY 2.0) シドニー・© Dietmar Rabich / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0) オーストラリア内陸・© Andy Mitchell / Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0) 南インド洋・ATSB, photo by Chris Beerens / Wikimedia Commons (CC BY 4.0) ペルーの段々畑・© Laslovarga / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0) ニューギニア高地・NASA/JPL / Wikimedia Commons (Public domain)