夜半結社
Meow-fi-nights
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夜半結社
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午前零時。
時計が十二を打つ。
街のどこかで、黒いマントの影たちが集まり、銀のコンパス、天球儀、青銅の羅針盤、真鍮の手すり、琥珀色のグラスを囲んでいる。
猫の尾が夜気を測れば、天球儀がわずかにずれ、真円だった月も少しだけ歪む。
「夜とは何か」
誰かが問う。
「それは
惑星の瞑想だ」
誰かが答える。
時間を逆戻りさせる羅針盤。
黄道帯の彼方に動く雲の紋章。
満月ごとに集まる、名も知られない結社。
けれど夜明けには、新聞の片隅にただ一行。
「昨夜、流星群観測の報」
真相を知る者はいない。
そして最後に、誰もいないはずの部屋から、もう一度だけ声がする。
「では、次の満月に」
結社は終わっていない。
真夜中、天文学、時計仕掛け、秘密の会合をめぐる、少し気取った室内幻想曲。
Occult Chamber-Baroque Nocturne
Female Vocal / 88 BPM / 3/4
Harpsichord, Cello, Viola da Gamba, Celesta, Clockwork Ticking, Distant Chimes, Wax-Cylinder Crackle
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【歌詞】
燦々たる
星屑のなかを
黒マントの影ばかりが
過ぎる
手には銀の
コンパスを持ち
軒下のランプを
ひとつずつ揺らす
猫の尾が
夜気を測るとき
天球儀は
わずかにずれ
さっきまで
真円だった月が
少しだけ
いびつに歪む
「夜とは何か」
と
誰かが云えば
「それは
惑星の瞑想だ」
と
琥珀色のグラスを
傾け
燭台の影を
もてあそぶ
誰かの懐から
取り出されたるは
青銅の羅針盤の
残骸
それを回すと
時間は
逆戻り
宵の口の雨音が
よみがえる
宙に描かれた
三角形が
ふと微笑んで
消えるころ
真鍮の手すりに
もたれて
ひとりが
風の音を測る
黄道帯の彼方を
指させば
ゆらりと動く
雲の紋章
「夜半の合図」
と
つぶやけば
街灯の影が
わずかに伸びる
「では、
次の満月に」
と言い残し
誰もが
ふっと
消え失せる
残された
テーブルの上には
蝋燭の溶けた跡
ばかり
翌朝の新聞に
小さく載る
「昨夜、
流星群観測の報」
だが
それを読んだ者のなかで
真相を知る者は
なかった
「では、
次の満月に」
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