夫は愛人に私の実印を持たせ、私になりすまして家を売ろうとした。でもその家は、亡き父が建てて私の名前にした家だった。銀行の応接室のドアを開けると、夫の顔から血の気が引いた
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夫は愛人に私の実印を持たせ、私になりすまして家を売ろうとした。でもその家は、亡き父が建てて私の名前にした家だった。銀行の応接室のドアを開けると、夫の顔から血の気が引いた
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嫁いで三十年、義母は私に言い続けました。「この家は高野の家。あんたは家政婦よ。」ある土曜日、知らない夫婦が、不動産屋と一緒に家の中を見て回っていました。「ご主人から、今日は奥様はお留守だと。」夫は、若い愛人と暮らすために、私に黙ってこの家を売ろうとしていたのです。箪笥の奥から、私の実印が消えていました。
私は、黙って、売買の日を待つことにしました。一話完結の長編朗読劇です(約116分)。寝る前や作業のお供にどうぞ。
■ 章の目安
00:00 第1章 銀行の応接室
02:02 第2章 建具屋の娘
04:03 第3章 嫁入り
06:14 第4章 父の土地
08:21 第5章 お前の名前に
10:40 第6章 新しい家
12:54 第7章 俺が建てた家
15:04 第8章 家政婦
17:17 第9章 翼
19:16 第10章 父の最期
21:22 第11章 税金の通知
23:21 第12章 花屋のパート
25:21 第13章 夫の帰りが遅い
27:30 第14章 房江の上機嫌
29:40 第15章 店先の客
31:48 第16章 意味の分からない言葉
33:52 第17章 土曜日の内見
36:03 第18章 売りに出された家
38:12 第19章 名義のこと
40:25 第20章 箪笥の引き出し
42:33 第21章 夜の台所
45:02 第22章 宮本不動産
47:18 第23章 森下先生
49:24 第24章 決める
51:35 第25章 何も知らない顔
53:42 第26章 出張
55:59 第27章 捨てられる棚
58:22 第28章 翼の電話
1:00:38 第29章 前の晩
1:02:46 第30章 売買の日の朝
1:05:01 第31章 銀行の応接室
1:07:25 第32章 本人の確かめ
1:09:39 第33章 お父様のお名前
1:11:43 第34章 夫が口をはさむ
1:13:48 第35章 ドアが開く
1:16:06 第36章 夫の顔
1:18:14 第37章 私の名前の家
1:20:35 第38章 警察
1:22:36 第39章 小川さん夫婦
1:24:55 第40章 その夜の房江
1:27:20 第41章 物置の棚
1:29:35 第42章 翼が帰る
1:31:58 第43章 博之の会社
1:34:01 第44章 美咲の電話
1:35:49 第45章 辞める日
1:37:37 第46章 離婚の話し合い
1:39:43 第47章 房江の荷物
1:41:39 第48章 出ていく日
1:43:29 第49章 静かな家
1:45:10 第50章 吉村さん
1:46:52 第51章 房江の電話
1:48:46 第52章 博之のアパート
1:50:32 第53章 父の棚
1:52:29 第54章 年の終わり
1:54:28 第55章 梅の朝
■ このチャンネルについて
「ZESTノベル」は、我慢を強いられた主人公が静かに逆転する物語を、一話まるごと長編の朗読劇でお届けするチャンネルです。
・登場人物・団体はすべて架空です
・声:VOICEVOX:青山龍星
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