《Quattro canzoni d'Amaranta》 Gabriele D'Annunzio/Francesco Paolo Tosti
Lucianino Koi WATANABE
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《Quattro canzoni d'Amaranta》 Gabriele D'Annunzio/Francesco Paolo Tosti
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Lucianino Koi WATANABE
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《Quattro canzoni d'Amaranta》
《アマランタの四つの歌》
Gabriele D'Annunzio/Francesco Paolo Tosti
0:11 Ⅰ. Lasciami! Lascia chʼio respiri
私を離して!ため息をつかせて!
5:26 Ⅱ. L’alba sepàra dalla luce l’ombra
暁は光から闇を隔て
7:42 Ⅲ. In van preghi
貴⽅は虚しく祈り
11:05 Ⅳ. Che dici, o parola del Saggio?
何を⾔っているの?ああ、賢⼈ の⾔葉よ!
《アマランタの四つの歌》 (※)
《Quattro canzoni dʼAmaranta》 (1907)
※アマランタ
ギリシャ語の「しぼまない花」という意から派⽣し、実際には現存しない空想上の「永遠の不死の花」とされる。
1905 年に約 10 年の交際を経て破局した、詩⼈ダンヌンツィオより5歳年上の愛⼈、当時の世界的舞台⼥優で美貌のエレオノーラ・ドゥーゼの後に、1907 年に愛⼈となった、詩⼈より8歳年下となる伯爵夫⼈ジュゼッピーナ・マンチーニのことを、詩⼈が「アマランタ」と呼んでいたことから、この曲名で使われる「アマランタ」とはジュゼッピーナ・マンチーニを指している。
しかしながら、この詩はアマランタ本人だけを念頭に置いて作られたものなのだろうか?
この詩が作られた 1906 年は新しい愛⼈「アマランタ」との密かな関係を持つ直前の幸福な時期でもある。
それに対して、作品全体を包む「死」というニュアンスは、ダンヌンツィオの特殊な恋愛観(相⼿への共感性に⽋ける⼀⽅的な恋愛観)、⼈⽣観(死という概念に並々ならぬ魅⼒を抱いていた)と相まって、彼のビジネスパートナーであり重要なパトロンであり、⺟親的存在でもあり、何よりも絶世の美⼥で、世界的な舞台⼥優でありながら、プライベートでは詩⼈の最⼤の理解者であったのに捨てられた、元愛⼈エレオノーラ・ドゥーゼの、詩⼈⾃⾝が想像した彼⼥の⼼境が、この作品に大きく反映していると考える。
新しい密かな愛に浮かれるダンヌンツィオ、詩⼈との恋が破綻した失意のドゥーゼ、そして「アマランタ」(後に夫への愛と詩⼈への断ち切れぬ想いで精神を病むこととなる)との、繰り返される幸薄い恋の果てを感じさせるとともに、女としての執念と密かな決意を終曲に感じさせる。
[注釈]
※1 「どの神が、星々の⾜跡へ降り⽴つのかしら?」
(どんな神も、星々の去った元へ降りてくるはずがないのだから)
※2 アスフォデル(⽔仙)
ギリシャ神話では「不死の花」とされる。花⾔葉は「私は君のもの」
アマランタ(空想上の永遠の不死の花)に対して、⾃分はこの世に存在する花の⼀つアスフォデル(⽔仙)に過ぎない、と対⽐させている。
※3 賢⼈=詩⼈(ダンヌンツィオ)
※4 スフィンクス
“sfinge” 名詞ではスフィンクスであるが、形容詞では「感情を内に秘めた」と⾔う意味もある
※5 ミルテ
「銀梅花」
花⾔葉は「愛、平和、祝福」
【フランチェスコ・パオロ・トスティ歌曲全曲演奏シリーズ】vol.1
「Gabriele D'annunzioの詩による歌曲(前編)」より
Koi WATANABE (ten)
Naoko KUROKI (pf)
16/03/2025 Tokyo
(訳詞:渡邉公威)
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