残香
めいたろ
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残香
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めいたろ
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今日も遅くまで灯りの下にいて
ほどけない一日を鞄にしまい込む
少し遠回りして馴染みの店へ入る
冷めかけの coffee と窓に滲む夕暮れ
ふとした瞬間に季節の匂いがして
忘れたつもりの景色が静かに戻ってきた
記憶というものは不思議なもので
しまった場所とは違うところから顔を出す
あの日の余白に風が吹いただけ
それだけなのに胸の奥が少し揺れた
もう色褪せたはずの古いフィルムみたいに
触れれば消えそうな淡い afternoon
窓際の空席に西日が落ちている
いつか見た景色と少しだけ似ていた
あの頃の癖なのか砂糖をひとつ入れた
甘すぎる気がして静かに笑ってしまう
街はいつの間にか知らない顔が増えて
変わらないものなんて案外少ないらしい
それでもなぜだろう消えないものがある
忘れることより馴染んでいくように
あの日の余白に風が吹いただけ
それだけなのに胸の奥が少し揺れた
古いページの隅に残ったインクみたいに
滲んだままの色がまだ消えない
もしもなんて言葉はもう似合わないけれど
違う季節を選んでたらどんな色だったろう
そんなことを考えて少しだけ笑って
窓の外へ視線を戻す空はもう青い
あの日の余白に夜が降りてくる
今となればもうそれも悪くはない
苦さも甘さも全部時間に溶けていけばいい
名前のない記憶をそっとしまうように
coffee を飲み干して席を立つ
帰り道の風が少し冷たかった
また作曲させていただきましたのでドライブやちるいひと時のお供に。