三十年間、毎月“釣り”に出かけた夫は、一度も魚を持って帰らなかった。夫が亡くなった翌々月、知らない老人ホームから電話が来た。訪ねた部屋の壁一面に、私の写真が貼られていた……
日本人の品格
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三十年間、毎月“釣り”に出かけた夫は、一度も魚を持って帰らなかった。夫が亡くなった翌々月、知らない老人ホームから電話が来た。訪ねた部屋の壁一面に、私の写真が貼られていた……
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三十年間、夫は毎月第二日曜日になると、茨城の大洗へ釣りに出かけた。けれど一度も、魚を持って帰らなかった。
夫が急に亡くなって二か月後、知らない老人ホームから一本の電話がかかってくる。「菅原澄江様の、身元引受人の件で」
夫の釣り道具箱から出てきたのは、三十年分の通帳。車の物入れの奥には、一冊の古いノートが隠されていた。
そして、その老人ホームの部屋で私を待っていたのは――
▼目次
00:00 魚のない釣り
07:07 身元引受人
13:52 壁一面の写真
20:25 今さら
27:33 生け垣の向こうの人
34:29 車検証の下
41:42 泥棒猫
48:28 ゆきへ
54:40 名前のない祝儀袋
1:01:21 道の駅のレシート
1:08:36 一周忌
1:15:55 受付の人
1:22:30 一年遅れの米寿
1:29:14 三十二年目の魚
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称などはすべて架空のものであり、実在のものとは関係ありません。
※映像内の画像はAIで生成したイメージです。
音声:VOICEVOX:冥鳴ひまり
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#感動する話 #夫の秘密 #母と娘