【ゆっくり怪談 三重】 土地を分けてはいけなかったんだ。第48話
聞き流し怪談
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【ゆっくり怪談 三重】 土地を分けてはいけなかったんだ。第48話
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三重。
古い土蔵。
夜の街道。
海辺の小屋。
山の神の木。
雨の日の墓地。
そして。
昔から村人たちが守ってきた、
鎮守の森。
今回は、
土地の神。
幽霊。
怨霊。
昔から残されてきた禁忌。
そんな「その場所に残っているもの」をテーマにした、
三重県の怖い話を6話お届けします。
第1話。
伊賀。
古い家の敷地に残る、
一棟の土蔵。
家の持ち主からは、
奥にある小さな戸だけは、
絶対に開けないよう言われていました。
理由は。
誰も知りません。
ただ。
昔から。
そこだけは触るな。
そう言われていたそうです。
ある夕方。
土蔵の入口に。
灰色の着物を着た老人が立っていました。
老人は何も言わず。
ただ。
土蔵の奥。
開けてはいけない戸を、
指さしていました。
家の持ち主が見せてくれた古い写真。
そこに写っていたのは。
先ほどの老人と、
よく似た人物。
すでに亡くなっている、
家の祖父でした。
第2話。
松阪。
深夜の古い街道。
道の端を。
白い花嫁衣装の女が、
一人で歩いていました。
近くに人はいない。
撮影でもない。
それなのに。
車で追い越そうとした瞬間。
助手席の窓を。
コン。
誰かが叩きました。
女性は。
まだ車の前方を歩いているのに。
翌日。
助手席側の窓には。
白い手形。
しかも。
外側ではなく。
内側に残っていました。
第3話。
鳥羽。
冬の早朝。
海辺の小さな作業小屋。
突然。
全身を濡らした女が入ってきました。
長い髪。
濡れた服。
顔を伏せたまま。
女は。
何も言わず。
火のそばへ座ります。
ところが。
周囲の人たちは。
誰も声をかけません。
理由は。
昔から。
海が荒れたあとの朝に。
濡れた女が小屋へ来ることがあるから。
そして。
その女に。
名前を聞いてはいけない。
返事をしてはいけない。
そう言われていたからです。
第4話。
熊野。
山の中。
伐採対象から外されていた、
一本の大きな木。
地元の人たちは。
その木を。
「山の神の木」
と呼んでいました。
ある日。
若い作業員が。
作業の邪魔になる枝を、
勝手に切りました。
その瞬間。
山の上から。
ドン。
大きな音。
その夜。
若い作業員の宿泊先では。
コン。
コン。
斧で木を打つような音が。
何時間も続きました。
翌日。
山へ戻ると。
木の上から。
自分の名前を呼ぶ声。
そして。
幹には。
誰かが斧を打ちつけたような傷が、
何本も残っていました。
第5話。
尾鷲。
雨の日の墓地。
赤い傘を差した女が。
毎回。
同じ墓へ向かって歩いていきます。
しかし。
墓地へ入ったあと。
女が戻ってくることはありません。
ある夜。
女は墓地の入口で立ち止まり。
こちらを振り返りました。
そして。
一言。
「今日は、来ないの」
その直後。
主人公の携帯電話が鳴ります。
連絡してきたのは家族。
その日。
毎年その墓へ参っていた親戚が。
初めて墓参りへ来られなくなった。
そんな知らせでした。
そして最後は――
伊勢志摩の山あい。
古い集落。
その中心には。
小さな鎮守の森がありました。
大きな神社ではありません。
木々の奥に。
小さな祠があるだけ。
土地を新しく活用するため。
鎮守の森を残したまま。
周囲の土地へ、
境界杭を打つことになりました。
地元の年配の女性は。
こう言いました。
「森のまわりには線を引かんほうがいい」
理由を聞くと。
「神さんの土地は、昔からひとつだから」
祠は壊しません。
森も残します。
ただ。
土地を区切るだけ。
だから。
大丈夫だと思いました。
その夜。
地元の男性から電話が入ります。
「杭のところに、人が立っとる」
現場へ行くと。
最初の境界杭。
その横に。
年配の男性。
次の杭。
女性。
さらに。
子供。
打った杭の横に沿うように。
昔の服を着た人たちが、
一人ずつ。
立っていました。
その中には。
地元の人が知っている顔もありました。
何年も前に亡くなった、
昔の村人。
祠の方向から。
カラン。
小さな鈴の音。
その瞬間。
杭の横に立つ全員が。
一斉に。
こちらを向きます。
「切るな」
「分けるな」
そして。
子供の声。
「ここ、ひとつ」
翌朝。
境界杭は。
すべて抜かれていました。
折られてはいません。
一本ずつ。
丁寧に。
鎮守の森の入口へ並べられていました。
そして。
測量前に撮影した写真。
まだ。
杭を一本も打っていないときの写真。
祠の後ろ。
そこには。
夜に現れた人たちが。
すでに立っていました。
つまり。
何かが起きてから。
出てきたのではありません。
土地を区切る前から。
彼らは。
こちらを見ていた。
古い土地。
そこに残っているのは。
神様だけなのでしょうか。
昔そこで暮らした人。
土地を守った人。
そこで亡くなった人。
そのすべてが。
土地と一緒に残っていたとしたら。
人間が紙の上で引く一本の線にも。
意味があるのかもしれません。
今回の怪談
第1話 土蔵の戸口に立つ老人
第2話 夜の街道を歩く花嫁
第3話 火にあたる濡れた女
第4話 山の神の木を切った
第5話 墓地に来る赤い傘の女
第6話 神様の土地に線を引いた
祠。
墓。
古い木。
鎮守の森。
誰が決めたのか。
なぜ守られてきたのか。
今では。
理由が分からなくなっている場所。
それでも。
「触るな」
「切るな」
「分けるな」
そんな言葉だけが。
何十年。
何百年と。
残っていたら。
あなたは。
守りますか?
それとも。
迷信だと思って。
気にせず触りますか?
今回、一番怖かったのは何話でしたか?
ぜひ話数をコメント欄で教えてください。
「自分なら絶対に触らない」
と思った場所もあれば、
ぜひコメントで聞かせてください。
高評価とチャンネル登録も、
今後の怪談制作の励みになります。
このチャンネルでは、
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「ゆっくり怪談」を投稿しています。
最初は小さな違和感。
そこから少しずつ。
説明のできない恐怖へ。
最後まで、
ゆっくりお楽しみください。
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