まばたきの隙間 夜凪ルイ
夜凪ルイ - Yonagi Rui -
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まばたきの隙間 夜凪ルイ
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夜凪ルイ - Yonagi Rui -
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改札の向こう 手を振る君の
頬が少しだけ こわばっていた
「じゃあね」と笑った 唇の端
無理に描かれた 歪なカーブ
当たり前の今日が 急に遠くなる
瞳を閉じるたび あの日へ戻る
まばたきの隙間に 君が紛れ込む
暗闇に浮かんだ 最後の笑顔
消せない記憶みたいに 焼き付いたまま
瞳を閉じるたび 胸を刺すんだ
あの引きつった笑顔が
部屋のあかりを 消した瞬間
白い天井が 記憶に変わる
あんな顔させてまで 守りたかった
僕らの未来は どこへ消えたの
忘れようとするほど 鮮やかになる
ほんの一瞬が 今も消えない
まばたきの隙間に 君が蘇る
言葉にならなかった 声を探して
さよならの代わりに 残された笑みは
許していたのか 泣いていたのか
答えのない夜を 繰り返す
本当は泣きたかったんだろう
本当は引き止めてほしかったんだろう
素直になれなかった僕らを
あの瞬間だけが 知っている
まばたきの隙間に 君が残っている
朝の光が射しても 消えてくれない
もしもう一度 あの日に戻れるなら
あの笑顔の奥の 本音を聞きたい
「じゃあね」じゃなくて
君の名前を呼べばよかった
パチリと落ちる 小さな暗転
また浮かんでくる 最後の笑顔
まばたきをするたびに
僕はまだ――
君に囚われている