ワールドコムは回線の費用を資産として帳簿に載せた。2002年に発覚|企業盛衰記 #093
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ワールドコムは回線の費用を資産として帳簿に載せた。2002年に発覚|企業盛衰記 #093
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通信回線を使うために払った費用が、帳簿の上では、会社に残る資産になっていました。2002年、アメリカの通信会社ワールドコムで明るみに出た不正会計です。新しい設備が増えたわけではないのに、帳簿の置き場所を変えただけで、会社はもうかっているように見えました。
2002年5月、社内の監査部門が設備投資と資産の勘定を調べ、資産へ移された疑わしい費用を見つけます。延期を求められても調査は続き、監査委員会、新しい外部監査人へと確認が進み、6月25日の公表に至りました。では、整って見えた数字の中から、その処理はどうやって見つかったのか。
本編は、①利益の見え方と、実際の支払いは別物 ②整った数字は、正しさの証明ではない ③確かめる側には、説明する側とは別の経路が要る の3点で解剖します。
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■ 目次
0:00 払った費用が、資産になる
0:32 この回の問い
1:04 通信を売るにも、支払いがある
1:59 お金の名前を変えても、現実は変わらない
3:22 その資産は、何なのか
5:21 解剖:整った数字を疑えるか
7:33 終章:線は残り、数字を書き直す
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▼年表
2001年初〜2002年第1四半期 ラインコスト(回線の利用費用)の不適切な資産化
2002年5月 社内監査が設備投資・資産の監査を前倒し
2002年6月11日 財務責任者が延期を求めるが、調査は継続
2002年6月12日 監査委員会側へ問題を伝達
2002年6月20日 監査委員会で、新しい外部監査人が裏付け資料の欠如を説明
2002年6月24日 以前の監査人が、過去の監査意見を信頼すべきでないと通知
2002年6月25日 不適切な会計処理と財務諸表修正の必要を公表
2002年6月26日 米国証券取引委員会(SEC)が提訴
2002年7月21日 連邦破産法第11条に基づく再建手続きを申し立て
2004年4月20日 MCIとして再建手続きから離脱
▼関連動画
#018 エンロン編(同じ時代のアメリカで起きた会計不正)
#024 オリンパス編(帳簿の上で損失を見えなくした不正)
【参考資料】
・WorldCom 特別調査委員会報告 2003年3月31日(SEC提出資料)
https://www.sec.gov/Archives/edgar/da...
・WorldCom SECへの経緯説明
https://www.sec.gov/news/extra/wcresp...
・SEC 2002年6月26日 提訴の発表
https://www.sec.gov/enforcement-litig...
・WorldCom 年次報告(破産申立ての記録)
https://www.sec.gov/Archives/edgar/da...
・MCI 2004年4月20日 再建手続き離脱の開示
https://www.sec.gov/Archives/edgar/da...
※約35億ドルは、特別調査委員会の報告が認めた、2001年初〜2002年第1四半期のラインコストの不適切な資産化の額です。不正会計の総額や、発覚直後に公表された額とは範囲が異なります。
※費用を資産として記録すること自体が不正なのではありません。本編で扱うのは、裏付けのないまま回線の費用を資産へ移した処理です。
※SECの提訴は、その時点での当局の訴えです。調査報告で認定された事実とは区別しています。
※社内監査から公表までの経過は、発覚直後に会社が当局へ提出した説明に基づきます。個人の刑事責任や判決の全体、個人の内心は扱っていません。
※本動画は公開情報(会社の開示資料・特別調査委員会の報告・当局の発表)に基づき構成しています。
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