うつろ舟は、35年前の怪談集にすでに書かれていた|1803年の漂着記録を読む
驚異の書庫
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うつろ舟は、35年前の怪談集にすでに書かれていた|1803年の漂着記録を読む
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享和三年(1803年)、常陸国の浜に流れ着いた丸い舟「うつろ舟」。舟の中には見慣れない文字が書かれていたと、いくつもの写本が伝えています。その四つの記号は、1798年のロシアの銅貨の文字によく似ている――2026年、久喜市立郷土資料館の図録がそう指摘しました。
女が抱えていた箱の正体、常陸に伝わる蚕の伝説「金色姫」、そして1803年より35年前、1768年に京都で出た怪談集『怪談御伽猿』に書かれていた、もう一つのうつろ舟。浜の名前「はらやどり」「舎利濱」を手がかりに、記録を一枚ずつ読んでいきます。最後は、2026年10月に初めて公開された岡田家文書の原本へ。
▼前回の動画:うつろ舟の女は、なぜ海へ戻されたのか|江戸時代の漂着記録
• うつろ舟の女は、なぜ海へ戻されたのか|江戸時代の漂着記録
▼岡田家文書「小笠原越中守知行流来候空舩之図」原本の展示
久喜市立郷土資料館 第16回特別展「時空を超える栗橋の岡田家文書~「うつろ舟」アリマス~」
会期:2026年10月10日(土)~2027年3月7日(日)(前期・後期で展示替えあり)
会場:久喜市立郷土資料館(鷲宮図書館2階)
https://www.city.kuki.lg.jp/miryoku/r...
0:00 丸い舟の中の「見慣れない文字」
0:55 1803年、常陸の浜
1:27 二つの写本に残る四つの記号
2:09 江戸の写し手の赤い書き込み「コンパニヤ」
2:48 1798年のロシア銅貨
4:20 女が放さなかった箱
5:02 金色姫 ― もう一人、海から来た女
6:38 箱を持つ蚕の神
7:47 35年前の怪談集『怪談御伽猿』
9:11 浜の名前「はらやどり」「舎利濱」
11:01 紙の上の二つの舟
12:02 岡田家文書 ― 一枚の記録へ
13:20 あの文字は、どこから来たのか
13:49 出典
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主な参照資料
・岡田家文書 No.1415「小笠原越中守知行流来候空舩之図」(久喜市指定文化財)
画像:久喜市立郷土資料館提供
久喜市立郷土資料館『第16回特別展 時空を超える栗橋の岡田家文書』図録(2026年)
銅貨との比較、秋田県立図書館蔵『聞書覚及俳諧』(1867年の写し)の翻刻、浜の名前の対照は本図録によります。
https://www.city.kuki.lg.jp/_res/proj...
・『弘賢随筆』「うつろ舟の蛮女」 国立公文書館
https://www.archives.go.jp/exhibition...
・『新古雑記』巻一 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/2566785
・『怪談御伽猿』巻四「豊年の神天下る事」(明和五年・1768年、京都)国文学研究資料館 国書データベース
https://doi.org/10.20730/200020592
・伊能忠敬『大日本沿海輿地全図』第58図(常陸・下総) 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1286616
・上垣守国『養蚕秘録』(享和三年・1803年) 国立公文書館
https://www.digital.archives.go.jp/fi...
・田中嘉津夫「「常陸国うつろ舟奇談」に隠された養蚕金色姫の暗号」(『文化科学研究』34、中京大学、2023年、93–108頁)
蚕霊尊(星福寺)と女の姿の関係、伴家文書「常陸原舎り濱」は本論文の紹介によります。
https://chukyo-u.repo.nii.ac.jp/recor...
画像
オランダ東インド会社 1ダウト銅貨(1790年)― Rijksmuseum(CC0)
「魯西亜船之図」― 根室市歴史と自然の資料館蔵(Public Domain)
パーヴェル1世肖像(ボロヴィコフスキー)、「ヲロシヤ人図」― Wikimedia Commons(Public Domain)
長崎・出島と長崎湾の図(1800〜1825年頃)― 大英博物館蔵(A_1881-1210-0-2761)、Wikimedia Commons(Public Domain)
曲亭馬琴肖像 ―『國文学名家肖像集』(1939年)
地図 ― 国土地理院 地理院タイル(淡色地図)
『怪談御伽猿』は、前回の動画のコメント欄で @カンキツ類 さんに教えていただきました。ありがとうございます。
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※本編の映像・画像のうち「再現イメージ」と表示した場面、1798年の銅貨(CG)、金色姫の絵巻などは、記録をもとにAIで作成したものです。史料画像とは区別して表示しています。
※銅貨と記号の対応は、久喜市立郷土資料館の図録による指摘・推測です。浜からこの銅貨が見つかったという記録はありません。
※動画内の引用は、上記資料をもとにした現代語訳・要約です。うつろ舟が実在したと断定するものではありません。
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