【陰陽師×トランス】ONMYOJI -暁の陰陽師-
ルナエレクトロ
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【陰陽師×トランス】ONMYOJI -暁の陰陽師-
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ルナエレクトロ
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ONMYOJI 暁の陰陽師
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平安京。丑三つ時。
羅城門が軋んで開き、百鬼夜行が朱雀大路を北上しはじめた。
灯は百。夜明けまでにこれが大内裏へ届けば、都は落ちる。
大路にただ一人、女が立っている。
黒の狩衣、内は緋。烏帽子は捨てた。走るために髪も解いた。
そして——裸足だった。
◆
彼女が携えるのは十二天将。十二枚の符。
一枚使えば、一枚燃える。
補充はできない。増やす術もない。
つまりこの夜は、十二からのカウントダウンだ。
◆
反閇(へんばい)。
陰陽道に伝わる呪法。禹歩ともいう。
足で地を踏むこと、そのものが封印となる。
だから彼女は走らない。
逃げるためでも、追うためでもなく、
一歩ごとに地を封じながら、前へ進む。
振り返れば、封が解ける。
前だけが、彼女に許された唯一の呪だ。
◆
十二枚目は、白紙だった。
名を書くべき鬼は、もういなかった。
夜明けの光が朱雀門の向こうから差しはじめたとき、
彼女はようやく理解する。
最後に封じなければならなかったのは、
百鬼ではなく、自分の裡にひらいた鬼門だったのだと。
◆
墨で汚れた指先が、白紙に自分の名を書く。
そして、その上を踏んだ。
◆
暁。
朱雀大路には、誰もいない。
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今夜はどの世界を駆け抜ける?
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▼ Lyrics
きゅうきゅう にょりつりょう
Paper and ink, that is all I am
紙と墨、それが私のすべて
One hundred lanterns coming up the avenue
大路をのぼる百の灯
Count them, name them, write them down
数えて、名づけて、書き留めろ
I do not run / I step
私は走らない 踏むだけ
へんばい ひとあし
へんばい ふたあし
Every step is a seal
一歩ごとが封印
Nine left and the gate is still standing
残り九、門はまだ立っている
Ink runs out faster than night
墨は夜より早く尽きる
Do not look back, the seal breaks
振り返るな、封が解ける
Forward is the only spell
前だけが呪だ
せいりゅう びゃっこ すざく げんぶ
とうだ こうちん りくごう たいいん
The last one is blank
最後の一枚は白紙
No demon left to name
名づける鬼はもういない
So I write my own
だから自分の名を書く
And I step
そして踏む
Ink on my fingers, light on the gate
指に墨、門に光
きゅうきゅう にょりつりょう
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▼ 十二天将
青龍 白虎 朱雀 玄武
螣蛇 勾陳 六合 太陰
貴人 天后 太裳 玄武
陰陽道において、術者が使役する十二の守護神。
本作では、それぞれが一枚の符に宿るものとして描いています。
▼ 急急如律令
呪文の結びに用いられる言葉。
元は漢代の公文書の末尾に記された「速やかに法令の如く執行せよ」という命令句が、
後に道教・陰陽道へと取り込まれたものです。
▼ 反閇(へんばい)
大地を踏み鎮め、邪を祓う歩行儀礼。
陰陽師が呪法に先立って行うもので、
この作品では「踏む」という動作そのものを軸に据えました。
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