【指先の瘡蓋】
ema.
0:00 / 0:00
【指先の瘡蓋】
34 просмотра · 3 дн. назад
ema.
5,72 тыс. подписчиков
34 просмотра · 3 дн. назад
#aimusic #suno
歌詞置いときます
指先の瘡蓋を集めて
夜の隅に撒いた
朝になれば
どれかひとつくらい
花が咲くと思った
薄い皮の向こうで
昨日が乾いている
触らなければ
きっと治る
だから
触った
爪の先に残った
小さな茶色を
失くしたものみたいに
手のひらへ並べる
身体はいつも
私より先に
忘れようとする
ずるいな
指先の瘡蓋を集めて
まだ温かいふりをした
痛みはもういないのに
抜け殻だけがよく喋る
治っていくほど
遠くなるものを
なんと呼べばいいのだろう
私はまた
綺麗なところから
少しだけ
壊してしまう
窓辺に置いた傷跡へ
光が薄く積もっている
誰のものでもない朝が
そこだけを避けて通る
指でなぞれば
もう痛くない
痛くないことが
なぜか
痛かった
なくなるものほど
綺麗に見えるなら
私たちは
ずいぶん
変な目をしている
指先の瘡蓋を集めて
小さな星座にしてみた
ひとつひとつは
どこにも行けないのに
線を引けば
空になった
そんなふうに
私もいつか
誰かの勝手な線で
綺麗な形に
されるのだろうか
治らないで
とは
言えなかった
治って
とも
言えなかった
ただ
剥がれ落ちる前の
あの僅かな痒みだけ
もう一度
欲しかった
指先の瘡蓋を集めて
川の向こうへ流した
どこへ行くのか
見ていたけれど
水は何も
教えてくれなかった
手のひらには
新しい皮膚
眩しすぎて
まだ
私のものじゃないみたいだ
朝になった
花は
咲いていなかった
ただ
指先だけが
少し
綺麗になっていた