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【世界史の闇】ロシア帝国を滅亡へ導いた「ある病」とヴィクトリア女王の血統

王家の闇

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【世界史の闇】ロシア帝国を滅亡へ導いた「ある病」とヴィクトリア女王の血統

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ヴィクトリア女王は、血友病を患っていません。娘たちも患っていません。 それでも、この病は三つの王家に渡りました。 血友病は、血が止まりにくくなる病気です。原因の遺伝子は、エックス染色体の上にあります。 女性はエックス染色体を二つ持つので、ほとんど発症しません。 けれど、息子には二分の一の確率で渡ります。当時、治す方法はありませんでした。 女王には子が九人、孫は四十人を超えます。 八番目の子レオポルドは、三十歳まで生きました。一八八四年、南フランスで転びます。 膝と頭を打ち、翌朝、脳の出血で亡くなりました。 娘のアリスは、一度も発症していません。ドイツのヘッセン家へ嫁ぎ、七人の子が生まれます。 二番目の男の子フリッティは、二歳のある朝、窓から落ちました。窓の下は石の床です。 骨は折れていません。その日の夕方に亡くなりました。 三年後の家族写真に、男の子は一人だけです。 アリスの四番目の娘アリックスは、ロシア皇后になります。娘が四人続き、五人目が男の子でした。 アレクセイです。生後六週間で、へそから出血しました。病名は公表されていません。 女王の末の娘の子エナはスペイン王と結婚し、男の子は四人育ちました。 そのうち長男と末っ子が、血友病でした。 一八五三年 レオポルドが生まれる。この出産にクロロホルムが使われる 一八六二年 アリスがヘッセン家へ嫁ぐ 一八七三年 フリッティが窓から落ち、その日の夕方に亡くなる 一八七六年 ヘッセン家の家族写真。男の子は一人だけ 一八七八年 アリスが別の病で亡くなる 一八八四年 レオポルドが南フランスで転び、翌朝亡くなる 一八九四年 アリックスがロシアへ嫁ぐ 一九〇四年 アレクセイが生まれる 一九〇六年 エナがスペイン王と結婚。式のあと行列に爆弾。二十人以上が死ぬ 一九一二年 ロシア領ポーランドでアレクセイが危篤になり、回復する 一九一八年 ロシアの一家が銃殺される 一九三四年 エナの末の子が十九歳で亡くなる 一九三八年 エナの長男が三十一歳で亡くなる 二〇〇九年 遺骨から血友病のビー型と分かる 軽い事故でした。けがも軽いのに、血が止まりませんでした。 呪いではなく、渡された遺伝子でした。 0:00 ヴィクトリア女王の血 2:13 八番目の子レオポルド 3:33 アリスと二歳のフリッティ 5:11 ロシア皇后になるアリックス 6:39 一九一二年の危篤と電報 7:33 スペインへ渡ったエナ 9:18 二〇〇九年遺骨の鑑定 【この回について】 ・アリスは保因者でしたが、発症していません。亡くなった原因は別の病(ジフテリア)です。 ・クロロホルムが世間に広まったのは女王が使ったからだと言われます。  因果として確かめられた話ではありません。 ・王が王妃を責めたというのは、伝えられている話です。 ・アレクセイの病名は当時公表されていません。二〇〇九年に遺骨のDNAで  血友病のビー型と特定されました。 ・図像はすべてパブリックドメインです。出典:ウィキメディア・コモンズ ・ナレーションは音声合成を使用しています。 #ヴィクトリア女王 #血友病 #ロマノフ朝 #世界史 #呪われた血族