【オリジナル曲】また赤くなる【曼殊沙華】
りゅーみん(ryumiin)
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【オリジナル曲】また赤くなる【曼殊沙華】
52 просмотра · 2 недели назад
りゅーみん(ryumiin)
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「忘れた」と言えるくらいには、
ちゃんと時間が経ったはずなのに。
隠したこと。
言わなかったこと。
嘘だと気づいていて、飲み込んだ言葉。
土の下まで埋めたつもりのものは、
季節が巡ると、また赤い花になって咲いてしまう。
彼岸花をモチーフに、
秘密と毒を抱えた、少し妖しくて切ない恋の歌を作りました。
きれいなものには、触れたくなる。
毒があると知っていても。
「また赤くなる」
誰にも言えなかったことほど、
案外、きれいな色で残ってしまうのかもしれません。
──────────────
赤い花が 増えている
誰にも言わない 川のそば
あなたと歩いたことさえ
ここでは秘密にしておこう
夕暮れは
嘘が上手ね
白い指まで
赤く見える
あなたがくれた言葉には
いつも少しだけ毒があった
気づいていたよ
気づいていたけど
甘かったから
飲み込んだ
また赤くなる
また赤くなる
隠したところから
咲いてくる
口紅みたいな花びらで
知らないふりを笑ってる
触れちゃだめなら
もっと遠くで咲いてよ
こんなに近くじゃ
きれいすぎる
花がいるとき
葉はいなくて
葉がいるとき
花はいない
同じ根を抱いているのに
一度も顔を合わせない
ねえ
それって少し
わたしたちみたいで
いやだね
誰にも見せない傷ほど
きれいに治ると思ってた
袖で隠して
笑っていれば
そのうち肌に
戻ると思ってた
だけどあなたの指の跡だけ
まだ薄く熱を持っている
毒はゆっくり
まわるらしい
今さら知っても
遅いけど
また赤くなる
また赤くなる
忘れたふりの隙間から
ひとつ ふたつと咲いてくる
あなたの嘘を
数えるたびに
わたしの嘘も
増えてゆく
どちらが先に
汚したなんて
もう
覚えていないでしょう
夜の手前の川べりで
あなたの名前を舌にのせる
声にはしない
飲み込んだ
少し苦くて
なつかしい
赤い花には
いくつも名前があるらしい
天上の花
死人の花
きれいな名前も
こわい名前も
ぜんぶ同じ花を
指している
だったらわたしも
あなたの前では
別の名前でよかった
また赤くなる
また赤くなる
土の下まで
隠したのに
秘密はどうして
花になる
毒ならどうして
甘くなる
あなたを嫌いになるために
悪いところを思い出す
やさしい声
ずるい指
嘘をつくとき伏せる目
だめだね
どれもまだ
きれいに見える
川の向こうで
灯りがついた
帰らなくちゃ
帰らなくちゃ
赤い花を
一輪だけ摘んだ
毒があることは
知っている
誰にも言わないで
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