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【特集】仙台市が計画進める“音楽ホール” 都市間競争が激化

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【特集】仙台市が計画進める“音楽ホール” 都市間競争が激化

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6月、仙台市内で開かれた音楽ホールの説明会。会場では、市民の賛否の声が交錯しました。 この動画の記事を読む> https://news.ntv.co.jp/n/mmt/category... 参加した市民 「この計画が全体的にずさんすぎて」 「躊躇せずに進めていくべき」 青葉山に建設予定の複合施設。目玉は最高峰の音響を味わえる2000席の音楽ホールです。 クラシックはもちろんオペラなどにも幅広く対応できるようにステージと客席の一部には可動式を採用し2つの舞台形式に転換できるという他のホールにはない、野心的な建築構造です。 震災伝承施設と合築することで建設費縮減を図りましたが、昨今の資材費高騰も重なり646億円に膨れ上がりました。 参加した市民 「費用を抑えて当初の予算でできるのなら」 「実現したらこどもたちに素晴らしいプレゼントになる」 地方行政に詳しい専門家は、市民説明会の問題点を次のように指摘します。 宮城大学 佐々木秀之教授 「説明会が“説得会”になっている可能性が高い。何とかして納得してもらおうと。いろんな計画が進んでいて(計画の中断や変更は)困るんだと思う。ヒートアップしている市民ももっと建設的な議論をしたいんだと思う」 音楽が盛んな楽都仙台で、2000席規模の音楽ホールの整備を望む声が上がったのは、30年も前のこと。長年の仙台市の悲願でした。 そのころから市に建設を訴えてきた一人、宮城県吹奏楽連盟の三塚尚可最高顧問です。2000席ホールは著名オーケストラを誘致する最低の採算ラインだといいます。 宮城県吹奏楽連盟 三塚尚可最高顧問 「世界的に有名なオーケストラが仙台に来ると思ったら札幌に行ってしまう。仙台では採算が合わないから札幌に行く。仙台の文化程度が低いとは思わないが、文化を軽んじてもらっては困る」 歴代市長は、財政悪化の懸念から計画推進に踏み切れませんでしたが、2022年、ようやく震災メモリアル施設との複合施設という形で計画が進みました。 ところがこの間、音楽ホールをめぐる環境は大きく変わってしまいました。まず2000席の県立劇場が先行して建設が開始。さらに東北各地には音響に優れた2000席のホールが続々とオープン。仙台は激しい都市間競争に晒されどう差別化するのかが勝負になっているのです。 仙台市 佐々木慎也 調整担当課長 「仙台市に望まれるホールといったときに転換型、これまでにない仕掛けということに落ち着いた」 宮城大学 佐々木秀之教授 「仙台にもプライドがある。仙台市はトップでいたい。他のホールと同じものでは理解されないこともあって、奇抜なものを含めて斬新性を伴ったアイデアが出されてきた」 今、注目を集める2000席ホールが秋田にあります。254億円かけ、2022年にオープンした、あきた芸術劇場ミルハスです。 ミルハスは秋田県と秋田市がそれぞれ所有する2つのホールを集約した異色のホールです。知事と市長が将来的な財政負担を見据え、集約化したことで2000席を実現、45億円の建設費を圧縮しました。 この日、地元の高校の吹奏楽部定期演奏会で2000席はほぼ埋まりました。経営資源を集約し、これまで秋田では見られなかった著名な劇団やオーケストラを見られるようになったことで、ミルハスは目標のステージになり市民県民から愛されています。 来場者 「なかなかいい曲だった」 「憩いの場ですね」 「憧れのステージだと思います」 秋田南高校 吹奏楽部の部員 「マイホーム。ありがたい」 「音が遠くに行くとどんどん豊かになって飛んでいく」 さらに、街にはミルハス効果が。 ミルハスのある秋田市中心部は近年、人口減少などの影響で空洞化が進み、長らく地価が下落してきました。ところがミルハス周辺には賑わいが戻り、開館から2年後、32年ぶりの地価上昇に転じたのです。音楽などに関心がない市民からもミルハスは歓迎されていました。 秋田市民 「いろんなイベントが回っている、連動している」 秋田南高校 吹奏楽部の部員 「何かとミルハス。秋田の演奏家にとって家みたい」 一方、山形には、仙台市民も訪れる2つのホールがあります。まず山形県が所有する2000席のやまぎん県民ホール。音響の良さを背景に、オペラやバレエなどの大型コンサートなどで広く利用されています。 そして山形市が所有する800席の山形テルサ。クラシック専用ホールで、東北初のプロオーケストラ・山形交響楽団の定期演奏会などが開かれています。 隣り合う2つのホールは、規模や特徴が異なるため、相乗効果を発揮しています。 山形県民 「特別感が増す」 「山形にいながらこんなに良い音楽を聴ける」 「幸せなことですね」 近年、県外のファンが急増。やまぎん県民ホールの会員の8.7%は宮城県民です。 新潟県から 「素晴らしかった」 秋田県から 「3時間半かけて車で来た甲斐あった」 福島県から 「クラシックなんかには全く関心がなかったが、なかなか良くて気に入っちゃった」 なぜ山形はファンを惹きつけているのか?それには山形交響楽団の人気と魅力あるプログラムがありました。 やまぎんホールの事業収益の6割が自主事業、地方のホールとしては群を抜くプロデュース力で来館者89万人に達しました。 やまぎん県民ホール 青木直人支配人 「(市民が)自分たちに関係するホール、生活と地続きのホールという意識をいかに深めていくか、ホールマネジメントのひとつ」 これをけん引するのが、日本屈指のオペラ演出で知られる阪哲朗常任指揮者、そしてプログラムを手掛ける西濱秀樹専務理事です。西濱さんは一般市民にもわかりやすい発信力もあって一時、低迷していた楽団を立て直し、国内有数の人気楽団に成長させました。 山形交響楽団 西濱秀樹 事務局長 「ホールに入った時のワクワク感が大事だがそれを作るのは人。ソフトパワーを重視していくのが生命線。仏(=ホール)を作って魂入れずにならないように」 さらに人気の源にはこんな草の根活動もありました。半世紀も前から続けているスクールコンサートです。その数、延べ5500回、300万人が音楽の魅力に直に触れてきました。山形では時にはホールを飛び出し、地元のファンを育ててきたのです。 山形交響楽団 西濱秀樹 事務局長 「高い芸術性を常に据えながら聴衆と地域に向き合い貢献することで今の山響がある。人を軽視して外部的な議論だけで進めると100%失敗するだろう」 仙台の音楽ホール。これまでハードの議論に留まってきました。 宮城大学 佐々木秀之教授 「ソフトをどう作っていくか、議論に入っていかないといけない。かかる費用以上の効果を生み出していく、そういう議論に切り替えるタイミング」 2031年の開館まであと5年今後はどのようなソフト事業を担いファンをどう育てるのか、活発な議論が期待されます。 (7月29日『ミヤギnews every.』より) ◆宮城県内の最新ニュースはこちら 【ミヤテレNEWS NNN】 https://news.ntv.co.jp/n/mmt #ニュース #ミヤギテレビ #ミヤテレ ◆宮城の最新情報・動画を配信中! 【ミヤテレアプリ】 https://www.mmt-tv.co.jp/miyatele_app/       【HP】 https://www.mmt-tv.co.jp/     【YouTube】    / miyatele    【動画ポータル】 https://www.mmt-tv.co.jp/movie/ ◇日本テレビ報道局のSNS X https://x.com/news24ntv TikTok   / ntv.news   Facebook   / ntvnews24   Instagram   / ntv_news24   ◇全国の最新ニュース配信中 【日テレNEWS NNN】 https://news.ntv.co.jp/