【アール ヌーヴォー】花の教科書-Focus on Styles vol.8
公益社団法人日本フラワーデザイナー協会
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【アール ヌーヴォー】花の教科書-Focus on Styles vol.8
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19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がった芸術様式 「アール・ヌーヴォー」をテーマに、歴史的背景や造形上の特徴を学びながら、 フラワーデザイン作品を制作していきます。
アール・ヌーヴォーとは、フランス語で「新しい芸術」を意味する言葉です。 産業革命によって大量生産品が普及するなか、失われつつあった手仕事の美しさや芸術性を、もう一度日常生活の中に取り戻そうとする動きから生まれました。
その思想は建築、絵画、家具、ガラス工芸、ジュエリー、ポスターなど、さまざまな分野へと広がっていきます。植物の蔓や茎、波、炎、昆虫の羽、女性の長い髪などを思わせる、流れるような有機的曲線が大きな特徴です。
生命が伸びていく力や自然のエネルギーを感じさせるこの線は、「鞭打つ曲線」とも呼ばれています。また、左右対称に整えすぎず、アシンメトリーによる動きのあるバランスをつくることや、大胆な余白を設けること、輪郭やシルエットを強調した平面的な構成も、アール・ヌーヴォーらしさを表す重要な要素です。色彩には、くすんだピンク、モスグリーン、淡いアイボリーなど、落ち着いたニュアンスカラーや同系色のグラデーションが用いられます。
今回の作品では、真鍮やガラスなどの素材を取り入れながら、植物が本来持っている曲がりや伸びる方向を見極め、その動きを生かして構成しています。器と花を別々のものとして見せるのではなく、器という土壌から植物が生命力を持って立ち上がるような一体感を意識しました。花を入れすぎず、あえて空間を残すことで、光や風が通り抜けるような表情もつくり出しています。
植物の自然な流れ、有機的な曲線、非対称のバランス、余白、色彩の調和など、アール・ヌーヴォーの特徴がフラワーデザインの中にどのように表現されていくのか、作品が完成するまでの過程とともに、ぜひご覧ください。
花材/トルコギキョウ、カラー、カーネーション、クリスマスローズ、クレマチス、コロニラ・バリアガータ、アイビー、ニューレンベルギア、パープルファウンテングラス、スモークツリー、フィロデンドロン、ユーカリ、ハーデンベルギア、ダスティーミラー ほか
●フラワーデザイナー
遠藤幹枝 ENDO Mikie
NFD名誉本部講師(宮城県支部)
Produced by Hitotsudo(合同会社ひとつ堂)
info@hitotsudo.co.jp
Video:YAMAMOTO Tadashi
Photo:OHIRA Masami
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