関戸本古今和歌集 渚の院にて〜のどけからまし
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渚の院にてさくらの花を
見てよめる
在原業平 朝臣
世の中に絶えて桜のさか
ざらば春の心はのどけからま
し
なき佐の院尓てさくらの花を
三てよめる
あり者らのなりひらの阿そん
よの那可尓多えてさくらの散可
さら八ゝるのこゝろはのと介可らま
し
なきさの院にてさくらの花を
みてよめる
ありはらのなりひらのあそん
よのなかにたえてさくらのさか
さらはゝるのこゝろはのとけからま
し
現代語訳
桜なんか咲かなきゃ、春を待ち侘びることもないのになぁ。(もちろん桜は比喩で女だとか官位だとか色々言われている)
一言臨書
最後の「し」が良い。自分は何回か手本をなぞって(わずかに浮かして)それから書いた。微妙な線の動き、長さなど注意。