存在しないのに懐かしい、昭和101年の空中都市|夏の午後から夕暮れへ、人々の何気ない日常 第28章
存在しない街の記憶
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存在しないのに懐かしい、昭和101年の空中都市|夏の午後から夕暮れへ、人々の何気ない日常 第28章
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存在しない街の記憶
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昭和101年。
八丈島沖の人工島では、今日も人々の変わらない暮らしが続いています。
強い夏の日差しの下、幾重にも重なる階段や外廊下を、人々がそれぞれの目的地へ歩いていきます。
電車を待つ人。店を開ける人。厨房に立つ人。荷物を運ぶ人。住まいの植木へ水をやる人。
海の上に築かれ、何十階にも積み重なった街でも、そこに流れている時間は、かつて日本のどこにでもあった日常と変わりません。
古い電車は住宅のすぐそばを通り、階段の先には商店があり、外廊下の窓からは夕食の支度をする音が聞こえます。
住民たちは、この複雑な街の高さや海の上にいることを意識せず、いつもの道を歩き、いつもの店で買い物をし、いつもの仕事を続けています。
映像の後半、街は夏の夕刻を迎えます。
日差しは少しずつ低くなり、建物の壁、手すり、看板、窓ガラスを赤く照らしていきます。
昼の熱を残した通路を人々が帰り、店内には明かりが灯り、外洋の上には一日の終わりを告げる空が広がります。
大きな事件は起きません。
誰かの仕事が終わり、誰かの夕食が始まり、誰かが家へ戻っていく。
この街を支えているのは、記録に残らないほど小さく、何度も繰り返されてきた毎日の営みです。
第28章では、夏の午後から夕刻へ移り変わる空中都市と、その時間の中で暮らす人々の何気ない日常を記録しました。
なお、本作だけでもお楽しみいただけますが、初めてシリーズをご覧になる方は、こちらに世界の成り立ちを描いた動画を掲載しております。
▶️この世界の成り立ちを描いた動画
➔ • 技術革新が起きずに迎えた昭和101年――海面上昇で日本が沈むまで|前篇
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