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Lepi Sati / 平家物語 十六 「祇王」七

Lepi Sati

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Lepi Sati / 平家物語 十六 「祇王」七

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SUNOを使って作った音楽集、その284。 日本語歌詞の歌では164曲目。 平家物語を和楽器×IDMで再構築、 現代の琵琶法師になるのだシリーズ第16弾。 第六章の「祇王」は非常に長いので八分割で作りました。 今回は祇王の章の第七節となります。 清盛に振り回され苦しんできた祇王、 このまま苦しみ続けるよりはと自害を考えますが 後を追うという妹や母とぢの説得もあって思いとどまり 出家することを決めたのでした。 そして妹の祇女や母とぢたちもまたそれに続き 嵯峨の山里で質素な庵を作りそこで 三人そろって極楽往生を願うようになりました。 過ぎ去った日々のつらい出来事に涙しながら 念仏を唱え続ける日々を送るのでした。 ここまでが前回の内容です。 今回も長くなりますが歌詞の全体を要約します。 第七節では、 もう夜になる頃に質素な庵の竹の編み戸を ほとほととたたく者が現れます。 簡単に壊せる竹の編み戸、 これを破って魔物が襲ってくるのではないか 恐れおののく妓王たち三人でしたが、 そっと開けた編み戸の向こうに立っていたのは なんと仏御前でした。 驚く妓王たちに 仏御前は涙をこらえながら事情を語ります。 妓王が追放されたとき、 自分もいつか同じ運命をと案じていたこと。 そして妓王が宿舎に残していた 「いづれか秋に逢はで果つべき」という言葉に、 深く心を打たれていたこと。 現世の栄華も楽しみも夢のようにはかなく、 人の命もいつ尽きるかわからない。 都から消息を断った妓王たちが 出家し山里で念仏を唱える日々を 過ごしていることを知り自分もそこに行きたいと 自分も来世を願う日々を過ごしたいと そう考えるようになったこと。 しかし清盛は暇を許してくれない。 今朝密かに清盛の元を抜け出し ここへやってきたと。 そう言って被っていた衣を脱ぐと 仏御前もまた髪をそり落とし尼になっていたのです。 妓王からすれば自分の立場を奪った仏御前ですが 彼女もまた清盛の横暴に振り回され苦しんでいた、 そのことを妓王たちは初めて知るのでした。 次回「祇王」の章の最終節となります。 (Lyrics) [Verse 1] 黄昏時も過ぎぬれば 竹の編み戸を閉ぢふさぎ 灯火かすかにかきたてて 親子三人念仏してゐたる所に 竹の編み戸を ほとほとと打ちたたく者出できたり その時尼ども肝を消し 「あはれ これは いふかひなき我等が念仏してゐたるを妨げんとて 魔縁の来たるにてぞあるらん 昼だにも人も訪ひ来ぬ山里の 柴の庵のうちなれば 夜更けて誰かは尋ぬべき わづかに竹の編み戸なれば 開けずとも押し破らんことやすかるべし なかなかただ開けて入れんと思ふなり それに情をかけずして 命を失ふものならば 年頃たのみ奉る弥陀の本願を強く信じて 隙なく名号を唱へ奉るべし 声を尋ねて迎へ給ふなる聖衆の来迎にてましませば などか引摂なかるべき 相構へて念仏怠り給ふな」 と互ひに心を戒めて 竹の編み戸を開けたれば 魔縁にてはなかりけり 仏御前ぞ出で来たる 妓王 「あれはいかに 仏御前と見奉るは 夢かやうつつか」 と言ひければ [Interlude] [Verse 2] 仏御前涙を押さえて 「かやうの事申せば すべて事新しう候へども 申さずはまた思ひ知らぬ身ともなりぬべければ 始めよりして ありのままに申すなり もとよりわらはも推参の者にて 出だされ参らせ候ひしを 妓王御前の申し状によつてこそ 召しかへされても候ふに 女のかひなき事 我が身を心に任せずして おしとどめられ参らせし事 心憂くこそ候ひしか わごぜの出だされ給ひしを見しにつけても いつか我が身の上ならんと思ひしかば 嬉しとはさらに思はず 障子にまた 『いづれか秋に逢はで果つべき』と 書きおき給ひし筆の跡 げにもとおぼえ候ひしぞや いつぞやまた召され参らせて 今様歌ひ給ひしにも 思ひ知られてこそ候ひしか その後は在所をいづくとも知り参らせざりつるに かやうに様をかへ 一所にと承つて後は あまりに羨ましくて 常は暇を申ししかども 入道殿さらに御用ひましまさず つくづくものを案ずるに [Chorus] 娑婆の栄華は夢の夢 楽しみ栄えて何かせん 人身は受け難く 仏教には逢ひ難し このたび泥梨に沈みなば 多生曠劫をば隔つとも 浮かび上がらん事難かるべし 年の若きを頼むべきにあらず 老少不定の境なり 出づる息の入るをも待つべからず かげろふ稲妻よりもなほはかなし 一旦の楽しみにほこつて 後生を知らざらん事の悲しさに 今朝紛れ出でて かくなつてこそ参りたれ」 [Outro] とて かづいたる衣をうちのけたるを見れば 尼になつてぞ出で来たる