. 面長の両顎手術、短くするだけでは不十分|手術中に出る自分の骨で中顔面を立体的に(術後2年)
中央大・李教授の輪郭再建ラボ
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. 面長の両顎手術、短くするだけでは不十分|手術中に出る自分の骨で中顔面を立体的に(術後2年)
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中央大・李教授の輪郭再建ラボ
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面長を改善したいという方はとても多いです。しかし面長は、単に「長さ」を短くするだけでは完成しません。今回は、両顎手術(上下顎手術)に中顔面形成(中顔面の骨の増強)を加えて、仕上がりの完成度を高めた症例をご紹介します。ポイントは、手術中に自然に出てくる患者さんご自身の骨を使い、骨盤(腸骨)から骨を採取せずに中顔面の凹みを補ったことです。
■ 面長は「短くするだけ」で良いのか?
面長を短くする手術には、思った以上に制約があります。
· 人中が長いと、上顎を上に移動できる量に限界があります。
· たくさん上げれば良いわけでもありません。上げすぎると鼻腔が狭くなり、鼻づまりなど別の問題が起こることがあります。
· 口を閉じてリラックスした時の前歯の見え方(前歯の露出量)も必ず守る必要があります。
そのため、長さを短くするだけでなく、「長く見える印象」そのものを改善する方法を一緒に考えることが大切です。
■ 面長に共通する特徴:中顔面の凹み
面長の方の多くは、中顔面が平坦(のっぺり)か、凹んでいます。ここでいう中顔面形成は、ふくらませて出っ張らせることではありません。凹んだ部分を平らに戻すだけでも、面長の印象がかなり改善することを数多く見てきました。
■ 今回の症例:21歳男性
ご希望は三つでした。①受け口(しゃくれ)②顔の歪み(非対称)③面長。
CTでは上顎も下顎も、あご先もすべて長い典型的な面長でした。顔の正中線に対してあごが左に偏位し、咬合平面の傾き(カンティング)も認められました。軟組織CTでは中顔面がかなり平坦で、横顔は後方に凹んだ「ディッシュフェイス(お皿型の顔)」でした。
症例の公開を許可してくださった患者さまに、心より感謝申し上げます。
■ 中顔面の「3層構造」と増強する位置
中顔面の長さは、目頭(内眼角)から鼻の下までの距離で考えます。これを3つの層に分けて説明します。
· 3層(上):目の部分。手を加えられない領域です。
· 2層(中):眼窩下孔(神経の出口)の周囲。中顔面形成の中心となる領域です。
· 1層(下):頬骨の手術や両顎手術の後に皮膚がたるんだ時、皆さんが最も嫌がる「肉が集まる」部分です。
私のプロトコールでは、中顔面形成はできる限り2層に限定して行います。
■ 最近のデザインの変化:前頬のハイライト
2年ほど前から、中国の患者さまを中心に「頬骨が横に広がるのは絶対に嫌。でも目尻より少し内側のここは上げてほしい」というご要望が非常に増えました。これを受けて、デザインを変更しました。
· 以前:内側が最も厚く、外側に向かって低くなる、平らに埋めるデザイン
· 最近:外側の前頬(頬骨の前面)にわずかに高さを加え、ハイライト(height of contour)がこの位置に来るように設計
ハイライトがこの位置にあると、顔に生き生きとした立体感が生まれ、上品な印象になります。頬骨を広げるのではなく、「前頬」だけを立たせる設計です。
■ 手術計画
· 正中線:左へ1mm移動
· 上顎の前後的位置:バルセロナラインにほぼ一致していたため、前方移動はなし
· 上顎後方の上方移動(ポステリアインパクション)、上顎の上方移動量は2mmに制限
· 上顎を1mm後方移動:回転・上方移動によって口元が前に出て見えるのを防止
· カンティング補正:右側を1mm上げ、左側を1mm下げて咬合平面の傾きを修正
· 下顎:セットバック+下から見て時計回りに2.5°回転させ、非対称を改善
· あご先の長さを短縮
· 中顔面形成:前頬のハイライトまで考慮したオーダーメイドのデザイン
移動量が大きい場合、特に咀嚼筋の力が強い男性では、固定を2か所に補強しています。
■ 最大のポイント:両顎手術で出る「自分の骨」で中顔面形成
両顎手術では、下顎を後方に下げる過程などで、かなりの量の骨が出てきます。意図的に採取するのではなく、手術の過程で自然に集まる患者さまご自身の骨です。
この自家骨を、PCL製のオーダーメイドの外枠の中に詰めて移植することで、骨盤(腸骨)など別の部位から骨を採取しなくても、中顔面形成に十分な骨を確保できます。PCLは骨片を包み込み、計画した形を保つ「外枠」の役割を果たします。
このような意味のある中顔面の変化は、両顎手術だけではなかなか得られません。中顔面形成を必ず組み合わせるべきだと考えています。
■ 術前術後の変化(術後2年経過)
· 正面:平坦だった中顔面に自然なふくらみが出ました。上顎を上げても中顔面の長さはあまり変わらないという意見が多いのですが、それでも凹凸が生まれることで中顔面が短く見えます。
· 45度:凹んでいた中顔面と前頬が立体的になりました。
· 横顔(90度):中顔面の変化が最もよく分かる角度です。お皿型の顔が改善され、顔がずっと短く見え、中顔面と下顔面が調和しています。
· あご:長さが短くなり、左に偏っていたあごが中央に来て左右対称になり、受け口も適切に改善されました。
· 2年経過:過度な手術ではなかったため、顔のたるみはなく、軟組織がしっかり密着している状態です。
· 笑顔:安静時の前歯の露出が約3mmだったため、上顎は2mmだけ上げました。人中短縮の予定がない方だったので前歯の露出を守ることが重要で、術後も笑うと歯が自然に見えています。
■ 今日のまとめ
① 面長の多くは、中顔面が平坦または凹んでいます。
② 上顎の上方移動には人中・鼻腔・前歯の露出などの限界があり、短くするだけでは面長の印象を十分に改善しにくいです。
③ 中顔面形成は、顔を調和させ、より短く見せる効果があります。
④ 前頬をわずかに高くするデザインで、美的な完成度をさらに高められます。
⑤ 両顎手術中に出る自家骨を活用すれば、骨盤から骨を採取せずに中顔面形成が可能です。
※手術結果は骨格や軟組織の状態により個人差があります。すべての手術には合併症のリスクがありますので、専門医と十分にご相談ください。
※本動画は患者さまの同意を得て、教育目的で制作しています。
韓国・中央大学校病院 口腔顎顔面外科 李義龍(イ・ウィリョン)教授
FACEDESIGNER | Digital-Bio Face Design Lab
One Surgery, Zero Worry.
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