鏡の中の僕/2yna
やまる
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鏡の中の僕/2yna
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やまる
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帰り道を 間違えた夜
知らない森に 迷い込んだ
木々の隙間 青い灯り
誰かが僕を 呼んでいた
「こっちへおいで」
声のする方へ
歩いていくと 街があった
笑っている人
泣いている人
誰もがみんな 仮面をつけて
僕を見ていた
「ここでは誰も
嘘をつかなくていい」
そう言って 君は笑った
なのにどうして
みんな泣いてるの?
夢の中みたいな この世界で
人は心を 隠せない
羨ましいなら 羨ましいと
憎いなら 憎いと言う
誰かの幸せを 壊したくて
誰かの涙を 見たくなって
それでも一人は 怖いから
みんな手を繋いでる
僕はそんな街を
君と歩いていた
広場の中央 大きな鏡
覗き込んだら 僕がいた
僕より少し 大人の僕が
誰かを恨んで 笑っていた
「あいつさえいなければ」
僕が言えなかった言葉を
鏡の中の僕が 全部言った
あの日 負けたこと
あの日 捨てられたこと
誰にも言えずに 忘れたふりしたこと
全部 覚えていた
夢の中みたいな この世界で
人は心を 隠せない
愛してほしいと 叫びながら
愛されることを 怖がってる
大切なものを 失う前に
自分から先に 壊したくなる
そんな醜い僕たちを
この世界は 笑わない
ただ静かに
見つめている
街の奥には 黒い海
その水面には 無数の顔
怒っている僕
泣いている僕
誰かを傷つけた僕
そして最後に
夢の中みたいな この世界で
僕はやっと 気づいたんだ
怪物なんて いなかった
化け物は 僕の中にいた
愛されたい
忘れられたい
許されたい
それなのに
誰かを傷つけてしまう僕を
僕自身が 一番嫌っていた
だから君の手を 握った
朝の光が 差し込んで
知らない街が 消えていく
目を覚ますと いつもの部屋
昨日と何も 変わらない
ただ鏡の中の 僕だけが
少し優しく 笑っていた
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