発達障害児にとっての公開処刑!就学時健診・3歳児健診
自閉症 発達障害 立石美津子チャンネル
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発達障害児にとっての公開処刑!就学時健診・3歳児健診
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【YouTube内容】
3歳児健診も就学時健診も、受ける義務はない。私はどちらも受けませんでした
3歳児健診や就学時健診について、知っておいてほしいことがあります。
自治体には、対象となる子どもの保護者に健診の案内を通知する義務があります。
しかし、保護者には、必ず健診を受けなければならないという義務はありません。
つまり、**3歳児健診も就学時健診も、保護者が受けるかどうかを選択できる**ということです。
このことを知らない方が、意外と多いように感じます。
私は3歳児健診を受けませんでした
実は、私は息子の光汰朗の3歳児健診を受けませんでした。
なぜかというと、健診の場で周囲の子どもたちと比較され、つらい思いをするのが嫌だったからです。
いわば「公開処刑」のような思いをしたくなかったのです。
光汰朗は、2歳3か月のときに自閉症の正式な診断を受けました。
当時は、じっとしていることが難しく、あちこち歩き回ってしまう状態でした。
知能検査をきちんと受けられるような状況でもありませんでしたが、その後、知的障害があることもわかりました。
すでに障害がわかっていたので、3歳児健診にわざわざ出向き、ほかの子どもたちと比較されてつらい思いをする必要はないと考えたのです。
ただし、健康状態を確認する必要はあると思っていました。
そこで、いつも通っていた近所の小児科に相談し、「3歳児健診の会場に行くのは精神的につらいので、こちらで必要な診察をしていただけませんか」とお願いしました。
すると、簡単な健康診断をしてもらえました。
わざわざ健診会場に出向いて、親の心がボロボロになるくらいなら、別の方法を選んでもよいのではないでしょうか。
もちろん、健診には子どもの健康状態や発達を確認する大切な役割があります。
しかし、受けることが義務ではない以上、家庭の事情や子どもの特性に応じて、別の方法を検討することもできるのです。
就学時健診も受けませんでした
次に、小学校入学前に行われる就学時健診についてお話しします。
これも、私は受けませんでした。
当時、私は光汰朗を私立の小学校に入学させたいと考えていました。
その学校は、自閉症の子どもと障害のない子どもが一緒に学ぶ教育を行っており、当時の私にとって、憧れの学校だったのです。
ところが、11月1日に受験した結果、不合格になってしまいました。
受験に失敗した直後は、ほかの学校まで悪く思えてしまうものです。
私も、気持ちの整理がつかないまま、次の進路を考えなければなりませんでした。
そこで、11月3日、特別支援学校を見学することにしました。
現在の特別支援学校は、当時は「養護学校」と呼ばれていました。また、現在の特別支援学級は「特殊学級」と呼ばれていました。
実は私は、1995年に、その特別支援学校で教育実習をした経験がありました。
当時は、学校の雰囲気にあまりよい印象を持っていませんでした。
しかし、息子の進学先として改めて見学に行くと、以前とは違う印象を受けました。
「ここなら、光汰朗を通わせたい」
そう思えたのです。
そこで、世田谷区の就学担当部署に電話し、特別支援学校への入学を希望していること、就学相談には行かないことを伝えました。
進学先を決めたのだから、地域の小学校で行われる就学時健診を受ける必要はないと考えたのです。
ところが、その後、地域の公立小学校で就学時健診を受けるようにという通知が届きました。
すでに区には連絡していたので、私はその通知を無視し、健診には行きませんでした。
すると、翌年の2月、地域の小学校の副校長先生から電話がかかってきました。
「立石さんのお子さんは、就学時健診にいらっしゃいませんでしたが、どちらの学校に入学されるのでしょうか」
という問い合わせでした。
私は、特別支援学校に入学する予定であることを、すでに区に伝えてあると説明しました。
どうやら、区と小学校の間で情報共有がうまくできていなかったようです。
最終的に、光汰朗は希望していた特別支援学校に入学しました。
就学時健診を受けず、地域の小学校に入学した子もいる
療育仲間の保護者から、こんな話を聞いたことがあります。
知的障害を伴う自閉症の子どもがいて、就学時健診を受けると「特別支援学校に行ってください」と言われるのではないかと心配していたそうです。
そのため、就学時健診には行かず、障害があることを周囲に知られないまま、地域の小学校に入学させようと考えていました。
しかし、義務教育なので、就学時健診を受けなかったからといって、子どもが学校に通えなくなるわけではありません。
地域の小学校への入学を考えている場合、健診を受けていなくても、入学に向けた手続きは進められます。
実際に、その保護者は地域の小学校に子どもを入学させました。
ただし、入学後には、保護者が付き添いを求められるなど、さまざまな苦労があったそうです。
子どもに必要な支援が十分に整っていないなかで、保護者が周囲の目を気にしながら付き添いを続けるのは、簡単なことではありません。
就学時健診に行かなければ済むという単純な話ではなく、入学後にどのような支援を受けられるのかまで考える必要があります。
就学時健診に行くのがつらい保護者もいる
ここで、ある保護者の方のコメントを紹介します。
来年から特別支援学校への就学を希望している、ダウン症のあるお子さんのお母さんからのコメントです。
その方は、地域の公立小学校で行われる合同の就学時健診に、お子さんを連れて行きました。
そのとき、こんな気持ちになったそうです。
「本当は、この子もここで、みんなと一緒に小学生になってほしかった。同じ学校に行きたかった」
健診を受けに来ている子どもたちの姿を見ているうちに、その思いが込み上げてきて、とてもつらくなったといいます。
さらに、支援員が一人ついてくれたら、必要な支援がもう少しあれば、地域の小学校でみんなと一緒に過ごせたのではないか。そんな思いもあったそうです。
その気持ちは、私にもよくわかります。
保育園で一緒に過ごしてきた友達が、みんなで健診を受けに来ている。
まるで同窓会のような雰囲気のなかで、自分の子どもだけが別の学校に進むことを実感する。
「この子たちと同じ学校には行けないのだ」と思えば、胸が苦しくなるのも無理はありません。
就学時健診は、子どもの健康状態を確認するためのものです。
しかし、保護者にとっては、子どもの障害や将来、進学先について、改めて現実を突きつけられる場になることもあります。
障害がわかっている子どもには、別の健診方法があってもよい
3歳児健診も就学時健診も、子どもの健康状態や発達を確認するために必要なものです。
しかし、すでに障害がわかっている子どもや、集団での健診を受けることが大きな負担になる子どももいます。
そうした子どもたちに対して、別の方法をもっと積極的に案内してもよいのではないでしょうか。
例えば、かかりつけの医師のもとで必要な診察を受ける方法や、個別に健診を受けられる仕組みなどです。
保護者が健診を受けるかどうかだけでなく、子どもにとって負担の少ない方法を選べるようにすることも大切だと思います。
自治体には健診を実施し、対象となる保護者に通知する義務があります。
一方、保護者に受診を義務づける規定があるかどうかは、健診の種類によって異なるため、制度を正確に理解する必要があります。
少なくとも、健診に行かなかったことだけを理由に、子どもが学校に入学できなくなるわけではありません。
健診を受けることに不安を感じている保護者の方には、こうした制度や選択肢があることを知っておいてほしいと思います。