Lo-D(ローディ)はなぜ消えた?|世界初のCDプレーヤー18万9000円、180万円のスピーカー、そして発表のない終わり
あの会社はなぜ消えた?
0:00 / 0:00
Lo-D(ローディ)はなぜ消えた?|世界初のCDプレーヤー18万9000円、180万円のスピーカー、そして発表のない終わり
12 698 просмотров · 19 часов назад
あの会社はなぜ消えた?
4,75 тыс. подписчиков
12 698 просмотров · 19 часов назад
1960年代の後半、日立製作所が音の機械に付けた名前がありました。Lo-D(ローディ)。低い歪み、ロー・ディストーションを縮めた言葉です。
この名前で、世界初と呼ばれる機械が生まれました。1982年10月1日、ソニーと同じ日に発売されたCDプレーヤー、DAD-1000。定価18万9000円。
そして2019年、カタログからオーディオのページが消えて、この名前は終わりました。終了の発表は、ありませんでした。
▼ チャプター
0:00 イントロ
0:47 低い歪みという名前
2:36 1969年、6万5000円のスピーカー
4:43 縁にヒダを付けた
6:29 1973年、ヘッドを3つに
8:55 1977年、23万円のアンプ
11:08 1978年、180万円のスピーカー
13:11 1982年10月1日
15:15 なぜ世界初が3つ作れたのか
17:33 1988年、双子のコマーシャル
19:40 2019年、発表のない終わり
Lo-Dは日本国内だけで使われたブランドです。海外向けは始めから終わりまでHITACHIの名前でした。1970年代のオーディオブームに、東芝のAurex、日本電気、三菱電機のDIATONEといった総合電機メーカーが次々と参入します。日立にとってのそれが、このLo-Dでした。
1969年のスピーカーHS-500は1台6万5000円。この年の国家公務員の大卒初任給は人事院の記録で2万7906円ですから、2台でおよそ4か月半ぶんの給料です。ホーン型トゥイーターはアルミの丸棒から1本ずつ削り出し、箱には空気の5倍の密度でグラスウールを詰めていました。コーン紙の縁にヒダを寄せたギャザードエッジは、いまもアルパインが車載スピーカーで使っています。
1977年のパワーアンプHMA-9500は23万円。電力増幅用のパワーMOS FETを日立が自分で開発し、世界で初めてオーディオアンプに載せた機械です。オーディオ評論家の長岡鉄男がリファレンスとして愛用し、1979年に改良版が出たあとも故障するまで10年以上使い続けました。翌1978年には1台180万円のスピーカーHS-10000。幅90センチ、高さ1メートル80センチ、5つのユニットがすべて平面でした。当時の初任給で1台19か月ぶんです。
1982年10月1日。この日、世界で初めてCDプレーヤーが店に並びました。ソニーのCDP-101、Lo-DのDAD-1000、デノンのDCD-2000の3機種が同日発売です。国立科学博物館が運営する産業技術史資料データベースには、DAD-1000が「世界初のCDプレーヤー」として登録されています。
なぜ世界初が出せたのか。日立が半導体を作る会社でもあったからです。DAD-1000のD/Aコンバータは日立製で、同じ部品とピックアップをデノンのDCD-2000も、11月発売のビクターXL-V1も積んでいました。CDの規格をまとめたソニーは各社に技術資料と信号処理チップを供給し、17社が1年で参入します。その中でD/Aコンバータを自社で作れたのは、ソニー・日立・松下の3社だけでした。
1988年、CDプレーヤーを2台積んだツインエディットコンポが、中山美穂が双子のように演じるCMで当たります。しかし1990年代の初めに自社開発を終え、半ばまでに単品オーディオから完全撤退。2002年には事業が子会社へ移り、2019年、カタログからオーディオのページが消えました。
■ 消えたのはブランド名です
日立製作所も、商標を保持する日立グローバルライフソリューションズも、現在も事業を続けています。Lo-Dという商標も存続しており、法人が消滅したわけではありません。この動画で扱うのは、ブランド名と、そのブランドの製品が姿を消すまでの約50年です。
なお、3ヘッドカセットデッキについては、3ヘッド化そのものはナカミチが1972年に米国で先行しています。Lo-DのD-4500が世界初だったのは、録音と再生を1つの部品にまとめたコンビネーション型という形です。
高評価とチャンネル登録をしていただけると、次の動画を作る励みになります。
毎日18時に新しい動画を公開しています。
#LoD #ローディ #日立 #オーディオ #CDプレーヤー #昭和レトロ #スピーカー #アンプ #名機