邯鄲之夢(かんたんのゆめ)【オリジナル曲】|藤沢結婚絶望娘
藤沢結婚絶望娘
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邯鄲之夢(かんたんのゆめ)【オリジナル曲】|藤沢結婚絶望娘
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藤沢結婚絶望娘
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藤沢結婚絶望娘
「邯鄲之夢(かんたんのゆめ)」
昔は、
世界ってもっと広かった気がする。
何になってもよかったし、
どこへ行ってもよかった。
でもいつの間にか、
正しい場所。
正しい夢。
正しい生き方。
成功している人。
そうじゃない人。
そういう線が
たくさん引かれていた。
上へ行けば幸せになれる。
何者かになれば、
きっと報われる。
たぶん私は、
誰かが見ていたそんな夢を
自分の夢だと思っていたんだと思う。
不思議なのは、
高く登ろうとするほど
広かったはずの世界が
少しずつ狭くなっていったこと。
手に入れるものは増えたのに、
選べるものは減っていく。
正解を覚えるほど、
自分が何を好きだったのか
わからなくなっていく。
「邯鄲之夢」は、
そんな夢から醒める歌です。
夢から醒めたところで、
立派な人間になるわけでもありません。
何者にもならず、
たいしたこともしない。
そして、
また怠け者の日々がはじまる。
でもたぶん、
それが私の生活だったんだと思います。
――――――――――
【歌詞】
遠くまで行けると
信じていた
名前のない空は
まだ広かった
選別
採点
優劣
序列
ひとつ選ぶたび
線が増えてく
正しい場所
正しい夢
正しい明日を
集めるほど
気づけば世界は
狭くなった
誰かの夢を
借りたままで
自分の声が
遠くなってく
高く登るほど
空は細く
光の中で
迷っていた
もっと
もっと
上へ行けば
何かになれると
信じていた
拍手の向こう
眩しいほど
僕の景色は
小さくなった
ひとつ
ふたつ
手に入れて
ひとつ
ふたつ
失くしていく
夢の中で
笑うたび
誰の顔か
わからなくなる
肩書き
数字
名声
喝采
増えるたびなぜか
余白が消える
金色の椅子
高い楼閣
辿り着く頃には
窓がなくなる
正解ばかり
増えるほどに
選べる明日が
減っていった
誰かの地図を
握りしめて
ここまで来たのに
帰れなくなる
夢の続きを
望むほどに
朝が怖く
なっていった
失うことが
怖いのなら
最初から
僕のものだった?
もっと
もっと
上へ行けば
きっと報われると
思っていた
楼閣の上
見渡しても
欲しかった空は
どこにもない
ひとつ
ふたつ
名を増やして
ひとつ
ふたつ
色が消える
夢の中で
眠るほど
僕の世界は
狭くなった
拍手が止んだ
名前が消えた
朝の光が
差し込んだ
夢だった
ただ
夢だった
誰かが見ていた
夢だった
高くなくていい
遠くなくていい
何者にも
ならなくていい
狭くなっていた
この世界が
少しずつまた
広がっていく
ひとつ
ふたつ
手放すたび
ひとつ
ふたつ
思い出してく
何も持たずに
立っていた
あの日の僕が
まだここにいる
夢の外で
朝が来る
また怠け者の日々が
はじまる
――――――――――
藤沢結婚絶望娘
神奈川県藤沢市で奇跡的に集まった、
社会生活ギリギリの30代前後女性4人による仮想バンド。
そめこ|Vocal / Guitar
あかり|Bass
きり|Drums
えみ|Piano
時にはクソ真面目に。
時にはだいぶふざけながら。
結婚生活はたぶん無理でも、
音楽くらいはちゃんとやります。
※「藤沢結婚絶望娘」は創作上の架空のバンドプロジェクトです。
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