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150年前のただ一度、仁徳天皇陵の前方部で石棺が見つかりました…それでもふたは開けられないまま埋め戻され、中身はいまも分かっていません【宮内庁・書陵部紀要】

すきま雑学

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150年前のただ一度、仁徳天皇陵の前方部で石棺が見つかりました…それでもふたは開けられないまま埋め戻され、中身はいまも分かっていません【宮内庁・書陵部紀要】

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日本でいちばん長い墳丘を持つ墓が、大阪府堺市にあります。 世界文化遺産に登録されていて、周りを歩くこともできます。 それでいて、中がどうなっているのかは、ほとんど分かっていません。 記録に残るかぎり、中が見えたのは一度だけ。研究者が墳丘に立ち入ったのも、一度だけです。 このチャンネルでは、考古学・文献史学・自然科学の最新の調査を手がかりに、世界に残された謎をひとつずつ調べていきます。 わかっていることと、わかっていないことを、できるだけはっきり分けてお話しするようにしています。 「こういう説もある」「いや、ここは違うのではないか」——そういう声がいちばんうれしいので、よろしければコメントで教えてください。 ■この動画でわかること ・「世界最大の墓」ではないこと。体積ではクフ王のピラミッドにも始皇帝陵にも及ばず、正確には「墳丘の長さで日本最大」であること ・明治五年(一八七二年)、前方部で石室と石棺が見つかり、それが記録に残るかぎり唯一、中が見えた機会だったこと ・その場にいた人が石室と甲冑を絵に描き、しかし石棺のふたは開けないまま埋め戻されたこと ・だから、棺の中に何が入っているのかは今も分かっていないこと ・現場にいた柏木貨一郎が手元に残した記録に、公文書にない「ガラス」の記述があったこと ・そのガラスだけは絵に描かれず、文字で書き残されていたこと。その文字が詳しく読まれたのが二〇二四年だったこと ・宮内庁が「仁徳天皇陵」として管理している一方、学会は学術名称として「大山古墳」を使うよう提言していること ・この墓から出たと伝えられる五点が、いまボストン美術館にあること。そして出土地は証明も否定もできていないこと ・「法律が発掘を禁じている」という条文は存在せず、政府答弁書の根拠は「静安と尊厳の保持」であること ・二〇二五年三月七日、十七団体から一人ずつが、ボートで濠を渡って墳丘に立ち入ったこと ・ただしそれは発掘ではなく観察で、立ち入れたのは最下段のテラスまでだったこと ・二〇二六年五月、前方部の上に「土壇」とみられる地形があると報じられたこと ■この動画で「わかっていない」と申し上げたこと ・誰が葬られているのか(仁徳天皇とする治定は確定した事実ではありません。倭の五王の「讃」説・「珍」説などがあります) ・石棺の中に何があるのか(ふたは開けられていません) ・後円部に石室や石棺があるのかどうか(江戸時代の本に記述はありますが、掘られた記録はありません) ・明治五年の発見のいきさつ(風雨で崩れた/住民が見つけた/県令が掘った、など資料によって異なります)。時期も八月・九月・十月と揺れています ・ボストン美術館の五点が本当にこの墓から出たものか(書陵部の調査では六世紀初めごろと見られ、五世紀とされる築造年代と合いません。ただしその年代は「五点が同じ一つの古墳からまとめて出た」と仮定した場合のものです) ・二〇二六年に報じられた「土壇」の大きさ・年代・性格(報道は共同通信の独自記事で、宮内庁の発表資料や紀要には見あたりません。「別の埋葬施設が残されている可能性」という部分も取材した側の整理であり、宮内庁の言葉ではありません) ・築造にかかった年数と人数(大林組の一九八五年の試算は試算であり、実測値ではありません) 動画では、これらを「わかっていない」とはっきり申し上げたうえでお話ししています。 ■参考にした資料 【公式・一次情報】 ① 宮内庁「仁徳天皇 百舌鳥耳原中陵」  https://www.kunaicho.go.jp/visit/ryob... ② 宮内庁「陵墓」  https://www.kunaicho.go.jp/about/shis... ③ 徳田誠志「〔米国ボストン美術館所蔵〕所謂『伝仁徳天皇陵出土品』の調査」『書陵部紀要』第62号〔陵墓篇〕  https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Publi... ④ 『書陵部紀要』第77号〔陵墓篇〕(応神天皇陵古墳の土壇について)  https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Publi... ⑤ 堺市「仁徳天皇陵古墳」  https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/re... ⑥ 堺市「石室」(前方部の石室と石棺について)  https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/re... ⑦ 堺市 報道提供資料(令和7年6月19日・金銅装刀子)  https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/k... ⑧ 國學院大學「柏木貨一郎・益田孝旧蔵資料」に関するニュース  https://www.kokugakuin.ac.jp/news/485870 ⑨ 関西大学 プレスリリース No.76(2025年)  https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/... ⑩ 日本考古学協会「百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録決定に関する見解」(2019年7月23日)  https://archaeology.jp/info/info/905 ⑪ 日本考古学協会 意見表明(2025年3月7日)  https://archaeology.jp/info/info/1113 ⑫ 考古学研究会(陵墓の公開要求について)  https://kokogakukenkyukai.jp/news/1108/ ⑬ 衆議院 答弁書(第174回国会・2010年)  https://www.shugiin.go.jp/internet/it... ⑭ 衆議院 答弁書(第198回国会・2019年7月5日)  https://www.shugiin.go.jp/internet/it... ⑮ 皇室典範(e-Gov 法令検索)  https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC000... ⑯ 大林組「季刊大林」No.20(仁徳天皇陵古墳の築造 試算)  https://www.obayashi.co.jp/kikan_obay... ⑰ アジア航測「赤色立体地図」  https://www.lab-ajiko.com/technology/... ⑱ 奈良県立橿原考古学研究所・アジア航測「箸墓古墳・西殿塚古墳 赤色立体地図の作成」報道発表(2012年6月5日)  https://www.ajiko.co.jp/wp-content/up... 【報道】 ⑲ 日本経済新聞「仁徳陵、研究者が初の立ち入り観察」2025年3月7日  https://www.nikkei.com/article/DGXZQO... ⑳ 共同通信「仁徳天皇陵の前方部に土壇か」2026年5月17日(佐賀新聞 配信)  https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1... ㉑ 共同通信「『伝仁徳天皇陵出土』の金銅装刀子」2025年6月19日(千葉日報 配信)  https://www.chibanippo.co.jp/newspack... 【背景】 ㉒ 『全堺詳志』(1757年)八尾市立図書館 デジタルアーカイブ  http://web-lib.city.yao.osaka.jp/digi... ※⑳の「土壇」は共同通信の独自記事です。動画でもそのことを申し上げたうえでお話ししています。 ■チャプター 0:00 プロローグ 2:17 第一章 日本でいちばん大きな墓 4:50 第二章 明治五年、前方部で 6:48 第三章 見えたもの 9:56 第四章 二つの記録が食い違う 13:13 第五章 誰の墓かも分かっていない 15:41 第六章 ボストンにある五点 18:16 第七章 なぜ掘れないのか 21:35 第八章 二十年ごしの、墳丘の上 23:56 第九章 前方部の、何か 27:36 エピローグ ■この動画の作り方について ナレーションは合成音声です。映像に使っている静止画は生成AIで作成したイメージで、古墳・遺物の実物写真ではありません。 実際の古墳や出土品の写真は、上に挙げた宮内庁・堺市の公式サイトや各報道でご覧いただけます。 #仁徳天皇陵 #大山古墳 #百舌鳥古市古墳群 #古墳 #宮内庁 #考古学 #ミステリー #すきま雑学