深さ6000mの溝は、なぜ地図に見えないのか?標高データで見る日本列島の割れ目【フォッサマグナと中央構造線】
ジオレンズ【データで見る地理】
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深さ6000mの溝は、なぜ地図に見えないのか?標高データで見る日本列島の割れ目【フォッサマグナと中央構造線】
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本州の真ん中には、場所によっては深さ6000m以上にもなる「大きな溝」フォッサマグナが眠っています。ところが国土地理院の標高データで地図を描いても、その溝は見えません。見えるのは、西日本を一直線に走る中央構造線の谷と、溝の上にそびえる富士山です。見える谷と見えない溝のでき方の違いと、富士山が溝の上に立っている理由を、標高データと地質の資料から解きます。
▼目次
0:00 はじめに
0:57 一直線の谷
3:02 見えない溝
5:38 2つは別物
7:42 溝の上の富士山
10:39 まとめ
▼参考文献
[1] フォッサマグナミュージアム(糸魚川市)「フォッサマグナと日本列島」 https://fmm.geo-itoigawa.com/event-le...
[2] フォッサマグナミュージアム「フォッサマグナとナウマン博士」 https://fmm.geo-itoigawa.com/event-le...
[3] 大鹿村中央構造線博物館「中央構造線ってなに???」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/wha...
[4] 同「宇宙からも見える中央構造線の谷」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/fro...
[5] 同「中央構造線はどこを通っている?」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/whe...
[6] 同「中央構造線の始まりから現在まで概略」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/mtl...
[7] 同「日本列島の骨組みを組み替えた大断層」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/tec...
[8] 同「日本海の拡大と赤石構造線・赤石時階」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/exp...
[9] 同「諏訪盆地の中央構造線のくいちがい」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/suw...
[10] 同「中央構造線の命名者エドムント・ナウマン」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/nau...
[11] 同「赤石山脈の隆起と中央構造線の深い谷の形成」 https://mtl-muse.com/mtl/aboutmtl/aka...
[12] コトバンク「フォッサマグナ」(日本大百科全書・世界大百科事典・最新 地学事典 ほか) https://kotobank.jp/word/%E3%83%95%E3...
[13] コトバンク「中央構造線」(日本大百科全書・最新 地学事典 ほか) https://kotobank.jp/word/%E4%B8%AD%E5...
[14] 山崎晴雄(2018)講演要旨「富士山はどうしてそこにあるのか」静岡県地震防災センター https://www.pref.shizuoka.jp/_res/pro...
[15] 三井雄太(2018)講演要旨「かつて南からやってきた伊豆半島は、今どう動いているのか?」静岡県地震防災センター https://www.pref.shizuoka.jp/_res/pro...
[16] 内閣府 中央防災会議(2006)『1707 富士山宝永噴火 報告書』第1章 https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyoku...
[17] 地震調査研究推進本部「糸魚川-静岡構造線断層帯」 https://www.jishin.go.jp/main/yosokuc...
[18] 地震調査研究推進本部「富士川河口断層帯」 https://jishin.go.jp/regional_seismic... ・「富士川河口断層帯における重点的な調査観測」 https://jishin.go.jp/resource/column/...
[19] 山梨県「富士山のすがた」 https://www.pref.yamanashi.jp/miryoku...
[20] 静岡県「世界遺産富士山について」 https://www.pref.shizuoka.jp/kankospo...
[21] 国土地理院「日本の主な山岳標高(1003山)」 https://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa...
[22] 気象庁「日本活火山総覧 55.富士山」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/...
(閲覧日:2026-10-16)
▼注釈
・フォッサマグナの範囲、とくに東の縁には説があります。動画の「溝の上」は、フォッサマグナミュージアムの今の範囲(西縁=糸魚川-静岡構造線、東縁=新発田-小出構造線・柏崎-千葉構造線)によります[2]。事典によっては東の縁を関東山地の西縁とし、富士山などの火山が東の縁をおおうとします[12]。
・「深さ6000m以上」は、新潟県で行われた深さ6000m級の掘削(石油の探査)が溝の底の古い岩石に届かなかったことによる値で[2]、富士山の真下の深さではありません。
・フォッサマグナは北部(日本海が開いたときに引っ張られて落ち込んだ)と南部(伊豆・小笠原の島々がぶつかった)で、でき方が違います[7][8]。ぶつかり始めた時期には2500万〜1200万年前まで説があります[6]。ナウマンが2つの名を使い始めた年は資料によって1886年・1887年と分かれるため、動画では「明治時代」としました[2][10]。
・富士山の下のプレートの境目は、資料[14][16][18]によります。陸の上の境目の正確な位置には、はっきりしないところもあるため[15]、「ほぼ真下」としました。沈む土地に玄武岩のマグマが噴き出して裾野が広がったという説明は、山崎晴雄氏の考えです[14]。
・「1億年を1日にたとえると」は、約1億年を24時間に縮めた計算です(2000万年前=19時12分、1500万年前=20時24分、10万年前=24時の約1分半前)。
・地図の上の中央構造線・糸魚川-静岡構造線・フォッサマグナの範囲・火山の帯・プレートの境目と沈む土地・中央構造線の北の続きは、資料[2][5][7][9][13][14]をもとに描いた模式の線です(吉野川の平野の区間はおよその線)。
・溝と富士山の断面、断層のしくみ、溝が埋まって持ち上がる様子、地下の溝の形、日本列島が大陸から離れて回る様子(陸のかたまりの昔の位置・回る角度・島の形)は、資料[1][2][6]〜[8][14]をもとにした模式図です。回る向きと島がぶつかった順(櫛形・御坂・丹沢・伊豆)は資料[6]〜[8]によります。
・3Dの地形は高さを1.6〜2倍に強調しています。標高の断面は縦を約10倍、溝の模式断面は縦を約6倍に引きのばしています(ヒマラヤとの比べは高さだけ同じ縮尺)。
・谷底とまわりの山の高さ(吉野川は東経134.0度の線)と、富士山を通る断面(北緯35.36度の線)は、国土地理院の標高データから計算した値です。
▼データ・地図
・標高:国土地理院(標高タイル〔基盤地図情報 数値標高モデル〕)を加工して作成
・海の底の地形・日本と東アジアの地形:NOAA National Centers for Environmental Information, ETOPO1 Global Relief Model
#フォッサマグナ #中央構造線 #富士山 #地理 #地形