【トリック・オア・トリート】~お菓子くれないとイタズラしちゃうよ~(027)
トラキチ3
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【トリック・オア・トリート】~お菓子くれないとイタズラしちゃうよ~(027)
41 просмотр · 11 дн. назад
トラキチ3
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【Story】
今年のハロウィンパーティーは、私にとっては特別。実は、いつも気になっている人に、告白しようとおもってるんだもの。
あの人が、クラスの友達とテーマパークで開催されるハロウィンパーティーに参加するって話も聞いていたし、どんなコスプレをするのかも、こっそり聞いてた。
さっそく、私もコスプレ衣装を準備してみた。ベッドの上には、魔女の帽子、海賊の眼帯、猫耳のカチューシャ。
鏡の前で三度着替えて、私はようやく魔女になってみた。
私は、学校では、黒髪のショートヘア。授業中は背筋を伸ばして、提出物は期限の前日に出す。だけど、あの人と話すときだけは、変に意識してしまって言葉がうまく出てこない。
でも、今夜は違う。
オレンジ色の長いウィッグを結び、帽子のリボンを整える。鏡の中の魔女は、いつもの私より強そう。
「ぜったい、告白しちゃうんだから」
鏡に向かって声に出してはみたけれど、ちょっと心細い。
* * *
パーティー会場は、オレンジと紫の光でいっぱいだった。カボチャのランタンが並ぶ入口で、黒いマントの男の子と目が合う。
「……もしかして?」
あの人が 私の名前を呼んだ。
「え?どうしてわかったの?」
「帽子、ずっと直してるから。学校でも、緊張すると髪触るじゃない」
そんなところ、見ていたんだ。
うれしくて、帽子に伸ばしかけた手を慌てて下ろす。
「アナタのコスプレはなに?」
「吸血鬼。そっちは魔女?」
「そう。怖い魔女だから、気をつけてね」
私が、ちょっと低い声で話すと、彼が微笑んだ。その笑顔を見た途端、用意してきた告白の言葉なんか、全部どこかへ吹っ飛んでしまった。
友達に呼ばれたあの人は、人混みの向こうへ行ってしまった。
私は紙コップを両手で持ったまま、何度も彼を探した。衣装を変えても、待っているだけの自分は変わらない。
会場の外へ出ると、音楽が少し遠くなった。月明かりの下で帽子を脱ぐ。額がひんやりした。
「あ、いたいた」
振り返ると、彼が立っていた。
「ずいぶん、探したんだよ」
胸の奥が、キュンキュンしてしまった。私を探してくれたんだ。
いつもなら、恥ずかしくて、適当なことを言ってごまかいしてしまうけど、ここで逃げたら、きっと明日も、いつもの私になっちゃう。
「トリック・オア・トリート」
私は、あの人の前に手を差し出した。
「うん?お菓子なら、中に――」
「お菓子じゃなくてもいいよ」
「え?じゃあ、なに?」
差し出した指が震えている。引っ込めないよう、もう片方の手で手首を押さえた。
「明日、学校、一緒に帰ってほしい」
あの人は、驚いた様子で私を見つめたまま固まった。
その1秒の沈黙が長すぎて、私は、うつむきながら、早口で付け足した。
「友達として、じゃなくて……」
私が、続きを話そうとしていると、あの人は、マントの内側をごそごそ探りはじめた。そして、出てきたのは、小さな袋に入ったカボチャのクッキー。
「実は、これ、渡そうと思って持ってきた」
「え? 私に?」
「そう、えっと……」
あの人は、私をチラっとみつめると目をそらした。
「あ、明日、学校、一緒に帰らないかって聞くつもりで……」
私はクッキーと彼の顔を交互に見た。
「……私、先に言っちゃった」
「あはは、そうだね」
彼が差し出した袋を受け取る。指先が触れて、今度はふたりとも目をそらした。
魔女の帽子をかぶり直して、私は笑った。
「ふふふ、チェックメイト」
「やられたな……」
そう言うと、あの人は、微笑みながら、パーティー会場まで、手をつないでエスコートしてくれた。
* * *
明日は、ウィッグも帽子もないけれど、それでも、あの人の隣にいてもいいみたい。
なんだか、早く明日にならないかなぁって 思っている私です。
【自己紹介】
SUNO-AIで 楽しく遊んでいます。
作詞は、TORAKICHI3が担当し、曲調を伝えてSUNO-AIに手伝ってもらいました。