社運を賭けた20億の商談のため取引先へ。商談室に案内されるとダンボールで→俺と上司が帰ると受付スタッフ「本当に大丈夫ですか?」【スカッと】
花金ハッピートーク
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社運を賭けた20億の商談のため取引先へ。商談室に案内されるとダンボールで→俺と上司が帰ると受付スタッフ「本当に大丈夫ですか?」【スカッと】
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花金ハッピートーク
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このタイトルなら、**「20億円の商談なのに取引先が主人公たちを段ボール席へ案内→上司は笑って我慢するが、主人公は即退席→受付スタッフだけが異常事態を察して心配→実は取引先側が担当役員に無断で侮辱的な対応をしており、20億円の契約どころか会社間の取引全体を失う」**という逆転が映えます。
俺は営業部の社員。
入社して10年。
これまで数々の商談を担当してきたが、今回ばかりは特別だった。
会社の社運を賭けた、20億円規模の大型商談。
相手は業界最大手の企業。
この契約が決まれば、会社にとって過去最高額の取引になる。
俺は直属の上司と二人で、取引先の本社へ向かった。
「今日は絶対に決めるぞ。」
上司がそう言った。
「はい。」
俺たちは受付で会社名と担当者名を伝えた。
「本日の商談でお伺いした○○社の者です。」
受付スタッフが確認する。
「お待ちしておりました。」
「こちらへどうぞ。」
案内されたのは、広いフロアの奥。
ところが――。
商談室の扉を開けた瞬間。
俺は言葉を失った。
「……何これ?」
部屋の中央に置かれていたのは、
*段ボール箱。*
椅子もない。
机もない。
ただ段ボールを何個か積み重ねただけ。
上司も絶句した。
「……○○君。」
「はい。」
「これは……商談室なのか?」
俺は周囲を見た。
壁には立派なモニター。
隣には普通の会議室がいくつもある。
なのに、俺たちが通された部屋だけは――。
段ボール。
しかも壁には紙が一枚貼られていた。
『仮設商談スペース』
上司が顔を引きつらせた。
「……ふざけてるのか?」
そのとき。
取引先の若い担当者が入ってきた。
「どうも~。」
俺たちを見るなり笑った。
「いやぁ、今日は忙しくてですね。」
「ここしか空いてなかったんですよw」
上司が聞く。
「この部屋で20億の商談をするんですか?」
担当者は笑った。
「まあ、いいじゃないですか。」
「契約内容に関係ないでしょう?」
俺は黙っていた。
そして段ボールを見る。
「これに座れということですか?」
「そうですね。」
「椅子は?」
「ありません。」
担当者は笑った。
「立ち話でもいいでしょう?」
上司の顔が赤くなった。
しかし俺は冷静だった。
「分かりました。」
俺は資料を閉じた。
「では、帰ります。」
担当者が驚いた。
「え?」
「商談は?」
「中止します。」
「いやいや、そんなことで?」
俺は立ち上がった。
「20億円の商談ですよ。」
「こちらも相応の準備をして来ています。」
「それなのに、段ボールを置いただけの部屋に通される。」
「少なくとも、弊社はこの商談を重要視していないと判断されたと考えます。」
担当者は笑いながら、
「大げさだなぁ。」
と言った。
上司も立ち上がった。
「○○君の言う通りだ。」
「今日は帰ろう。」
俺たちはそのまま部屋を出た。
受付へ戻る。
すると受付スタッフが驚いた顔をした。
「えっ……。」
「もうお帰りになるんですか?」
俺は答えた。
「はい。」
受付スタッフは周囲を確認してから、小声で言った。
「……本当に大丈夫ですか?」
上司が聞く。
「何がですか?」
受付スタッフは申し訳なさそうに答えた。
「実は……。」
「本日の商談、本来はこのフロアの最上級会議室を使う予定だったんです。」
「……え?」
俺は上司と顔を見合わせた。
受付スタッフが続ける。
「昨日、正式に予約が入っていました。」
「20億円規模の商談なので、役員会議室を使用する予定だったんです。」
「では、なぜ段ボールの部屋に?」
受付スタッフは困った顔をした。
「私にも分かりません。」
「ただ……。」
「先ほど、担当者の方が『今日はあの会社を懲らしめてやる』と話しているのを聞きました。」
俺は眉をひそめた。
「懲らしめる?」
「はい。」
「それで、わざとあの部屋に?」
「おそらく……。」
俺はため息をついた。
すると受付スタッフがさらに言った。
「本当に大丈夫ですか?」
「この会社、以前にも似たようなことがありまして……。」
上司が聞く。
「似たようなこと?」
「相手によって露骨に対応を変えるんです。」
「特に、自分たちより規模が小さい会社には。」
俺は納得した。
「そういうことですか。」
そのとき。
受付スタッフの電話が鳴った。
「はい、受付です。」
数秒後。
受付スタッフの顔色が変わった。
「……え?」
「はい。」
「分かりました。」
電話を切る。
そして俺たちを見る。
「今、役員秘書から連絡がありました。」
「○○社のお客様は、もうお帰りになったのか、と。」
「……。」
「本来、役員が商談に同席する予定だったそうです。」
上司が驚いた。
「役員が?」
「はい。」
俺は言った。
「もう帰ったと伝えてください。」
「分かりました。」
そのまま会社へ戻った。
翌日。
俺の会社に一本の電話が入った。
相手は取引先の役員だった。
「昨日は、大変失礼いたしました。」
「担当者から話を聞きました。」
「こちらの不手際です。」
俺は答えた。
「段ボールの件ですか?」
「はい……。」
役員は深く謝罪した。
「本来なら、役員会議室を用意しておりました。」
「担当者が勝手に会議室を変更し、さらに意図的に不適切な対応をしたようです。」
「なぜそんなことを?」
「……社内での個人的な対立が原因でした。」
「御社に何の落ち度もありません。」
俺は黙って聞いていた。
すると役員が言った。
「今回の20億円の契約について、改めて商談の機会をいただけないでしょうか。」
俺は答えた。
「申し訳ありません。」
「今回は見送ります。」
「……そうですか。」
「ただし、これだけではありません。」
「今後の取引についても、社内で見直します。」
役員は沈黙した。
実は俺の会社と相手企業の間には、20億円の商談以外にも複数の取引があった。
年間総額は数十億円。
俺たちはそれらについても、契約更新を慎重に判断することにした。
数週間後。
取引先では大騒ぎになった。
問題の担当者は処分。
上司も責任を問われたらしい。
そして、その担当者が最後に言った言葉が社内で話題になった。
「たかが20億の商談だろ。」
その発言を聞いた役員は激怒した。
「我々にとって20億円が『たかが』だと思っているなら、営業を任せる資格はない。」
当然だった。
20億円は、相手企業にとっても決して小さな金額ではなかった。
そして何より。
相手を見下すことで失ったのは、20億円だけではなかった。
数十億円規模の既存取引。
将来的な共同事業。
そして会社の信用。
すべてを失う可能性が出てきた。
数か月後。
俺は再び、その会社を訪れた。
今度は別の担当者だった。
受付スタッフが俺を見ると、笑顔で頭を下げた。
「あの日は本当に申し訳ありませんでした。」
俺は笑った。
「あなたが謝ることじゃありませんよ。」
「でも……。」
「一つだけ、言わせてください。」
俺は受付スタッフに言った。
「あの日、あなたが『本当に大丈夫ですか?』と言ってくれたおかげで、こちらも状況を冷静に判断できました。」
受付スタッフは嬉しそうに笑った。
「ありがとうございます。」
俺はそのままエレベーターに乗った。
20億円の商談。
普通なら、何があっても我慢して席に座るのかもしれない。
だが俺は思う。
金額が大きいからこそ、相手への最低限の敬意は必要だ。
段ボールを椅子代わりにして、
「ここで商談してください。」
と言われてまで、こちらが頭を下げる必要はない。
俺たちは商談を捨てた。
すると――。
本当に失ったのは、俺たちではなかった。
相手企業だった。
20億円の商談を軽く扱い、さらに既存の取引まで失いかけた。
そして最後に残ったのは、
「なぜあのとき、普通の会議室を使わせなかったんだ」
という後悔だけだった。
20億円の商談のために訪れた取引先。
案内された商談室には椅子すらなく、置かれていたのは段ボール。
「立ち話でいいでしょう?」
そう笑う担当者に、俺は資料を閉じた。
「では、帰ります。」
そして受付スタッフから、
「本当に大丈夫ですか?」
と声をかけられた。
その一言で、俺たちは知らなかった事実を知る。
*本来用意されていたのは、役員専用の最高級会議室だった。*
担当者がわざと段ボール部屋へ変更していたのだ。
しかも、役員は20億円の商談に同席する予定だった。
相手を見下していた担当者の独断が発覚し、20億円の契約だけでなく、数十億円規模の既存取引まで失う危機に。
そして最後に担当者が気づく。
*「たかが段ボール」ではなかった。*
失ったのは、20億円の商談と、会社の信用だった。
人を見下した一人の担当者によって、巨大な取引が一瞬で崩れ落ちる――。
因果応報のスカッとストーリーをぜひ最後までご覧ください!
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