動かない時間の針
Memorable_Songs
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動かない時間の針
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「もう会わない」と、心の中では何百回も決別を繰り返してきた。
でもその言葉を一度も声に出して伝えたことはなく、君から届く誘いの連絡には、平然とクールな顔を装いながら胸の奥で飛び跳ねるように喜んでしまう。
「わたしがそばにいなきゃ君が悲しむから」という、口にした瞬間に自分でも嘘だと分かる言い訳を並べ、自嘲気味に笑う日々。
偽善者の仮面を被ってでも君を手放すことができず、動かない時間の針を止めていたのは、他の誰でもない自分自身だった。
綺麗な思い出として心の奥にそっとしまってしまえたなら、どれほど楽だっただろうか。
決別できない未練と、自己欺瞞の甘い泥沼を描いた物語です。
【動かない時間の針】
「もう会わないよ」と何百回も
心の中で繰り返したのに
一度も声には出せないまま
届いた誘いに胸が跳ねる
クールな顔で頷きながら
偽善者の仮面をまとう
綺麗な思い出にしまえたら
どれほど楽だっただろう
光る通知を見つめては
息を整えて返信する
急いでないふりをしながら
鏡の前で髪を直した
「私がいなきゃ悲しむでしょ」
口にした瞬間に嘘とわかる
滑稽な理由を並べては
自分を騙して笑っていた
「もう会わないよ」と何百回も
心の中で繰り返したのに
一度も声には出せないまま
届いた誘いに胸が跳ねる
クールな顔で頷きながら
偽善者の仮面をまとう
綺麗な思い出にしまえたら
どれほど楽だったのかな
進まない時計の針を
止めていたのは私の方だ
時間が経てば癒えるなんて
初めから望んでいなかった
君の匂いが残る部屋へ
足を踏み出すそのたびに
終わらせるための勇気など
あっけなく溶けて消えていく
嫌いになんてなれないよ
手放すことすらできないよ
醜い執着を自覚しながらも
君を失う未来が怖い
声に出せない「さようなら」を
今夜も飲み込んで消したよ
君の笑顔に触れるたびに
止めた針が軋んで鳴いた
綺麗な箱に閉じ込めるには
愛しさが溢れすぎている
終わりの来ないこの場所で
心の叫びから目を逸らす