なぜ、日本人は血液型を聞くのか【心理学×歴史】
欲望解放室
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なぜ、日本人は血液型を聞くのか【心理学×歴史】
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血液型で、性格はわからない。それでも日本人は、今日も「何型?」と聞く。
入社1か月、24歳の彼。歓迎会で「何型?」と聞かれ、「B型です」と答えると、テーブルが笑った。「あー、やっぱり」。日本とアメリカの1万人以上の調査では、68の質問のうち65で、血液型による差は出なかった。当たらないのに、なぜ消えないのか。話は、1919年の戦場の兵士たちの腕から始まる。人種の偏見、それに反論した日本の医師、植民地、恋の相性、そして職場へ。箱のラベルだけが、時代ごとに書き直されてきた。
なぜ、日本人は血液型を聞くのか。
歓迎会の「何型?」から100年前の戦場までさかのぼり、心理学・歴史・社会心理学から、4つの箱が日本でだけ長持ちした理由を考えてみました。
▼タイムスタンプ
00:00 Prologue:B型です
00:40 Chapter 1:1万人の答え
01:35 Chapter 2:書き直される箱
03:20 Chapter 3:ちょうどいい4つ
04:01 Epilogue:何型?
▼参考文献・データ出典
[1] 縄田健悟(2014)「血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠――」心理学研究 85(2), 148–156.
日本(2004年・2005年)とアメリカ(2004年)で無作為に選ばれた人たちの大規模な社会調査(合わせて1万人以上)を、血液型ごとに分け直した研究。68項目のうち65項目で血液型による差はなく、のこる3項目も、ちらばりのうち血液型で説明できるのは0.3%未満(効果量 η² が0.003未満)でした。
[2] 大村政男・浮谷秀一・藤田主一(2007)「『血液型気質相関説』の史的評論――原来復の時代から古川竹二の時代まで――」応用心理学研究 33(1), 1–12.
1919年のヒルシュフェルト夫妻の調査(16か国・約8000人の兵士)と人種の偏見、1916年に新聞へ寄稿した医師・原来復の反論、1927年の古川竹二の説(もとは自分の親族11人)、植民地の人々の「団体気質」など。
[3] 1928年『東京朝日新聞』「児童の気質調べに奇怪な血液検査」(小学校での血液検査と保護者の抗議)/能見正比古『血液型でわかる相性』(1971年・青春出版社。データは読者が送り返したはがき)/放送倫理・番組向上機構(BPO)の要望(2004年)。
[4] 山岡重行の日本社会心理学会での発表(1999年・2006年)。血液型による差が出たのは、血液型性格判断をよく知り、信じている人だけでした。
[5] 日本人の血液型の割合は日本赤十字社などの概数(A型 約4割・O型 約3割・B型 約2割・AB型 約1割)。アメリカは米国赤十字などの数字(O型とA型で約8割。人種によって差があります)。
※古川竹二は、植民地の人々が抵抗する理由まで血液型の割合で説明しました。こうした説明は差別的で、根拠もありません。
※主人公は説明のために作った人物です。血液型で人を判断したり、からかったりすることをすすめるものではありません。
※「仕分け」「箱のラベルが書き直された」「4つにちょうどよく分かれた」「人は、型にはめたがる」は研究の言葉ではなく、案内人の見立て(考察)です。
▼クレジット
音声合成:ElevenLabs
画像生成:Higgsfield(GPT Image 2.5・サムネイル)
BGM:オリジナル(楽器の音:VSCO 2 Community Edition/Versilian Studios・CC0)
効果音:効果音ラボ
エンディング曲:Nothing Changes
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