嘘を書かずに世論を動かす――新聞がつくる戦争の印象
和中光次
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嘘を書かずに世論を動かす――新聞がつくる戦争の印象
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和中光次
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関連書籍:現代語訳『是でも武士か』
https://www.amazon.co.jp/dp/4802401752/
「軍が町から撤退」
「反撃に備え、部隊を再編」
同じ出来事でも、見出しが変われば、読者が受ける印象は変わります。
プロパガンダは、嘘の事件を作ることだけではありません。何を大きく伝え、何を小さく扱い、どんな説明を添えるか。それらの情報の扱い方も、人々の判断を左右します。
今回(第11回)は、1937年に海軍省海軍軍事普及部が刊行した『支那の対日宣伝策』を読み、そこに記された新聞宣伝の提案を紹介します。
・有利なニュースを大きく、不利なニュースを小さく扱う
・軍の退却を、次の行動への準備として説明する
・外国の軍事専門家に語らせ、説明の説得力を高める
・複数の新聞に同じ記事を掲載し、論調をそろえる
さらに、第一次世界大戦の英国で、新聞界の有力者が戦争宣伝局「ウェリントン・ハウス」の活動に協力した事例とも比較します。
別々の記事に同じ説明が載っていても、情報源まで別々とは限りません。
「何が書かれているか」だけでなく、「何が目立ち、何が目立たなくなっているか」。古い新聞から、現在のニュースやSNSにも通じる情報の読み方を考えます。
現代語訳『是でも武士か』は、こうした宣伝の仕組みを、当時の文章や挿絵を通して考えるための一冊です。
※冒頭の二つの見出しは、仕組みを説明するための例です。
※論文に記された提案と、実際に行われた活動は区別して扱っています。
※一部に説明用のAI再現画像を使用しています。
#プロパガンダ #新聞 #歴史解説 #情報戦 #メディアリテラシー