【加藤泰浩】南鳥島のレアアースは「圧倒的な世界一」…政府は「来年二月以降」、国会では「このままだと多分間に合わないです」
日本情勢ノート
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【加藤泰浩】南鳥島のレアアースは「圧倒的な世界一」…政府は「来年二月以降」、国会では「このままだと多分間に合わないです」
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2012年11月7日、衆議院の経済産業委員会で、高市早苗議員は、東京大学の加藤泰浩教授の研究チームが南鳥島の海底で高濃度のレアアースを含む泥を発見したことを取り上げ、「この南鳥島周辺のレアアース泥の探査、開発を本気で大規模に支援して、早急に進めるというお考えはおありでしょうね」と聞きました。
枝野幸男経済産業大臣の答えは「この東京大学の研究チームに対する直接の支援はしておりません」。当時の予算は26億5,000万円の内数でした。
14年後の2026年2月、探査船「ちきゅう」が、世界で初めて水深約6,000メートルの海底からレアアース泥を引き揚げました。
政府は令和7年度の補正予算で約164億円を措置し、「来年二月以降」に一定量を採取して、分離・精製までの一連のプロセスを実証すると答えています。
一方、4月7日の参議院予算委員会で、後藤斎議員は「やっぱりほとんど準備できていないんです。このままだと多分間に合わないです」と述べました。
船についての答えは「産業規模の施設や採掘船の製造、建造、購入に関しては今後また各省庁と検討してまいりたい」。
6月8日、上田勇議員は、総理の発言について「見通しが甘いというか、少し事実を誤認しているんじゃないのか」と述べています。
3月11日、参考人として国会に来た加藤泰浩さんが求めたのは、精錬の設備と、年152億円から281億円の差額補填でした。
「設計者や技術者の多くは定年を迎えつつあり、このままでは確実に貴重な技術が失われてしまいます」「まさに今がラストチャンス、ラストミニッツだ」と述べています。
この動画に出てくる発言は、国会会議録検索システムで確かめられます。
https://kokkai.ndl.go.jp/
「このままだと多分間に合わないです」「ラストチャンス、ラストミニッツ」で検索してみてください。
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2012年11月7日 衆議院 経済産業委員会
高市早苗 衆議院議員(自由民主党・無所属の会)
「ことしの6月に、東京大学の加藤泰浩教授の研究チームが南鳥島の南西約310キロの海底から高濃度のレアアースを含む泥を発見したということが報道されました。推定埋蔵量は国内消費量の約230年分という報道もございました。年間消費量は約3万トンということでございますので。それで、その中には、ハイブリッド車に必要なジスプロシウムが約400年分、光磁気ディスクに必要なテルビウムが約4600年分もあるんじゃないかという推定でございました。もしもこれが本当だったら日本の未来に大きな可能性を開くものになるということで、私も大いに興奮をしたんですけれども、大臣はこの件についてはよく御承知でございましょうか。」
高市早苗 衆議院議員(自由民主党・無所属の会)
「この南鳥島海底のレアアース泥というのは、本格的に探査、開発するということを行いますと、私はかなり多くのメリットがあると感じます。さっき申し上げましたけれども、ハイテク産業に不可欠な資源を我が国が自前で確保できるということ、それから、特に対中国の資源セキュリティーが達成されるということ、それから、これは深海から発見されておりますので、海底鉱物資源開発を日本が世界に先駆けて成功させるということで、新規の海洋産業も起こせる、雇用などの創出にもなると思うんです。改めて確認したいのですが、当然、経済産業省としては、この南鳥島周辺のレアアース泥の探査、開発を本気で大規模に支援して、早急に進めるというお考えはおありでしょうね。大臣の御決意を伺います。」
枝野幸男 経済産業大臣
「この東京大学の研究チームに対する直接の支援はしておりませんが、先ほど来若干申し上げておりますとおり、民主党政権になった以降の平成24年度において、この先生方の研究成果を踏まえて、南鳥島周辺海域における海のレアアースの探査を、JOGMECが保有する白嶺を用いて着手しております。これについては、24年度の予算は26.5億円の内数でございます。白嶺を使ってということでございますので、なかなか個別全部に割り切れないところがありますが、そうしたことで、海のレアアースの探査についてJOGMECを通じて事実上政府が直接行い、こうした研究成果については、この東京大学の先生方などともしっかり連携しながら、最大限の効果をもたらせるように努力をしてまいりたいと思います。」
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2026年3月11日 参議院 資源エネルギー・持続可能社会に関する調査会
加藤泰浩 参考人(東京大学)
「その右側に書いてありますが、じゃ、これ資源の量としてどのくらい見積もれるかというと、ここからは私たちが独壇場ですが、南鳥島の、そこに赤囲みしていますが、ちょっと分かりづらいかもしれません、EEZのこれ僅か1%です。その1%だけでレアアースの資源量が1,600万トンあることを確認しております。これは今の世界の埋蔵量の第3位に相当する。たった1%の面積で第3位になるということは、南鳥島全体まだまだいっぱいありますから、これは中国をぶち抜いて圧倒的な世界一であるというふうに私たちは見積もっております。」
加藤泰浩 参考人(東京大学)
「これは、また下を見ていただきたいと思います。国内事業は縮小傾向だが、技術や設備はまだ残っております。設備投資すればレアアース泥の精錬は十分に可能です。その下、設計者や技術者の多くは定年を迎えつつあり、このままでは確実に貴重な技術が失われてしまいます。一度失われた技術の復活は難しい。まさに今がラストチャンス、ラストミニッツだというふうに先生方に是非考えていただければと思います。」
加藤泰浩 参考人(東京大学)
「ダンピングに対する差額補填として、例えば中国が30%価格を下げたら年間152億円投入すればいい。それから、50%、半額にしてきたら281億円補填すれば済むと。これは、年間、先ほどの損失が2.6兆円見込まれているものに対して、僅か1%未満です。これをやれば、差額補填によって産業へのダメージを大幅に軽減できます。」
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2026年4月2日 参議院 内閣委員会
井上諭一 内閣府 統括官
「南鳥島のレアアース開発につきましては、内閣府の科学技術イノベーション創造プログラムにおきまして2018年より取り組んでおり、これまでの地質調査で南鳥島周辺に非常に多くのレアアースが賦存することを確認いたしました。また、環境に配慮した採鉱システムを開発し、今年の2月に南鳥島周辺で行った実証試験において、世界で初めて水深約6000メーターの海底からレアアース泥を引き揚げることに成功するとともに、開発した採鉱システムの健全性を確認いたしました。」
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2026年4月7日 参議院 予算委員会
小野田紀美 内閣府特命担当大臣(経済安全保障)
「一連の、この今回の、来年2月以降、レアアース泥を一定量採取し、南鳥島を活用して、分離精製までの一連プロセスを実証実験することと。これらの一連の実証実験に向けては、令和7年度補正予算で約164億円を措置しておりまして、その一部を南鳥島における脱水施設等の施設整備にも充てる予定でございます。」
井上諭一 内閣府 統括官
「現在、補正予算を活用して調達等、また今委員御指摘のとおり、建築基準法等、関係の省庁と協議をしております。164億円のうち、施設は、遠心分離機やプレス、圧縮機、そういったものを、関係するメーカーともどのような機器を導入するのか打合せをしているところでございます。」
後藤斎 参議院議員(国民民主党・新緑風会)
「大臣、まあそういうふうなことを言うと思ったんですけど、やっぱりほとんど準備できていないんです。このままだと多分間に合わないです。土地所有の関係もすごく、総理、複雑らしいんです。防衛省や林野庁や国土交通省それぞれが対応して、何か1回造ったらそれを取り壊して原状復帰しなきゃいけないとか、何かよく分からないことがいろいろ今起こっているらしいんで、やっぱりこれ大臣、しっかりまとめて、総理がおっしゃっているように、この本当にレアアース土、南鳥島付近のレアアースがもしかしたら、すぐではないと思います、5年後、10年後か20年後か分かりませんけれども、レアアースという存在を国産ができる状況にあるかどうかの、総理、勝負だと思うんです。そこを、何かいろんな省庁がというのはよく分かるんですけど、分かった上でしっかりと対応しなきゃいけないというふうに思うんで、大臣、そこの部分しっかりと答えてください。」
小野田紀美 内閣府特命担当大臣(経済安全保障)
「確かに、産業規模になってくると本当に省庁横断的にやらないと難しいところなので、私だけがちょっと幅を超えて答弁することはできないんですけれども、とにかく、我々としてはSIPの実証実験をしっかりやって、そして、その経済合理性をしっかり見た上で、産業規模の施設や採掘船の製造、建造、購入に関しては今後また各省庁と検討してまいりたいと思います。」
後藤斎 参議院議員(国民民主党・新緑風会)
「総理、「ちきゅう」は20年前に建造した、20多分4、5年前に発注をしたと思うんですけれども、当時500億程度掛かったと。今は造り手がもう日本の国内にいないし、技術もないと。海外に出すのか、自前でもう1回するのかと、そういう企画や設計や開発、お金を出すという段になると多分1,000億から2,000億、それ以上掛かるという、時間軸も5年、10年掛かると。そうなると、やっぱり10年後しか商業化できないということです。」
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2026年6月8日 参議院 決算委員会
上田勇 参議院議員(公明党)
「ただ、やっぱり、先日の報道によると、高市総理は、これでこれから日本はレアアースに困らないというふうにおっしゃったということでありますけれども、それはちょっと見通しが甘いというか、少し事実を誤認しているんじゃないのかなというふうに受け止められました。」
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この番組は、政治家が国会で言ったことが、その後どうなったかを、
会議録だけで追いかけます。
映像は衆議院インターネット審議中継と参議院インターネット審議中継、
発言の文字は国会会議録検索システム(国立国会図書館)から取っています。
#加藤泰浩 #南鳥島 #レアアース #国会中継 #記憶にない国会