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【物語】外ではやさしい母。40年間、それを見ていたのは私だけでした|毒親|母娘

ほんとの心理学

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【物語】外ではやさしい母。40年間、それを見ていたのは私だけでした|毒親|母娘

5 509 просмотров · 3 недели назад
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急須にお湯を注いでいるとき、母が言いました。「あんた、そんな置き方したら零れるでしょ」――そのとき、玄関のチャイムが鳴りました。母の顔が、変わりました。「はぁい」。やわらかくて、少し高くて、語尾が伸びる声です。隣の奥さんは言いました。「お母さん、いつも由香ちゃんの話ばっかりよ。自慢の娘だって」。戸が閉まると、母の声は元に戻りました。この切り替わりを、私は四十年見てきました。そして四十年間、それを見ているのは、たぶん私だけでした。外面のいい親、毒親、誰にも信じてもらえない苦しさを抱えるすべての人へ。 外では、私は自慢の娘でした。 家では、何もできない子でした。 中学一年のとき、担任の先生に一度だけ話しました。 先生はこう言いました。 「お母さん、この前の面談でも心配してたよ。 愛情があるからこそ厳しくなるんだと思うな」 先生は悪い人ではありませんでした。 母に会えば、誰でもそう思います。 私はそれきり、誰にも言わなくなりました。 大人になってから、私はときどき、 自分の記憶のほうを疑うようになりました。 私が大げさなだけかもしれない。 結局、いつも同じところで止まります。 証拠がないんです。 母は人前では絶対に、あの言い方をしませんから。 ▼ この物語で描かれること ・外ではやさしい親を持つ子どもには、証人がいないということ ・打ち明けても「愛情があるから」で終わってしまう経験 ・証拠がないまま、自分の記憶のほうを疑うようになる心理 ・30年ぶりに会った同級生が、覚えていたこと ・必要だったのは、誰かに信じてもらうことではなかった 母は今も変わりません。 これからも、気づかないと思います。 でも私は、もう自分を疑っていません。 ────────── 🎧 「ほんとの心理学」では、親子・家族・心の「ほんとうの物語」をお届けしています。 #毒親 #外面のいい親 #アダルトチルドレン #毒母 #母娘問題 #誰も信じてくれない #毒親育ち #自分の記憶を疑う #機能不全家族 #生きづらさ #ガスライティング #物語 #心理学 ────────── ※この物語は、心理学の一般的な知見をもとにしたフィクションであり、特定の個人を描いたものではありません。また、専門的な診断・治療に代わるものではありません。もし、親との関係があまりにつらく、心が限界に近いと感じる場合は、ひとりで抱え込まず、専門の相談窓口に話してみることも、どうか考えてみてください。 📌 章立て(目次) 00:00 急須にお湯を注いでいるとき 00:24 チャイムが鳴って、母の顔が変わった 01:02 「お母さん、自慢の娘だって言ってるのよ」 01:21 戸が閉まると、声は元に戻った 01:52 この切り替わりを、私は四十年見てきた 02:07 中学一年、先生に話したこと 02:28 「愛情があるからこそ厳しくなるんだと思うな」 02:49 それきり、誰にも言わなくなった 03:09 友達が来る日の、母の機嫌 03:33 友達が帰ったあとに言われたこと 03:51 自分の記憶のほうを疑うようになった 04:22 「証拠がないんです」 04:31 夫にも、話せなかった理由 04:51 三十年ぶりの、中学の同窓会 06:05 「玄関で待ってたとき、聞こえてたよ」 06:21 「全然違う声で、いらっしゃいって」 06:59 「そっか。……聞こえてたんだ」 07:16 電車の座席で、涙が出てきた 07:37 一人だけ、見ていた人がいた 07:53 もし、早苗がいなかったら 08:33 手帳に書いた、一行だけの言葉 08:52 それでも、急には変わらなかった 09:40 先月、またチャイムが鳴った 10:15 いつもの息苦しさが、なかった 11:02 もう、自分を疑っていません