デノンはなぜ消えたのか|玉音放送を録音した機械を作った会社——法人が2回、呼び名が1回消えた91年【日本電気音響・DL-103】
あの会社はなぜ消えた?
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デノンはなぜ消えたのか|玉音放送を録音した機械を作った会社——法人が2回、呼び名が1回消えた91年【日本電気音響・DL-103】
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あの会社はなぜ消えた?
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1945年8月14日の深夜、宮内省の一室で昭和天皇の声が録音されました。
翌日の正午に流れる、あの放送です。
このとき使われた携帯型の録音機と録音盤を作ったのが、日本電気音響という会社でした。
ブランド名を「デンオン」といいます。
始まりは1934年。早稲田大学の理工学部を出たばかりの坪田耕一が、
日本電気音響研究所という小さな研究所を作りました。
当時は、録ってすぐ聴ける小さな録音機がどこにもなかった時代です。
1939年に会社組織へ改め、電気の「電」と音響の「音」でデンオンと名乗ります。
しかしこの会社は、1963年に日本コロムビアへ吸収合併されて法人として消えました。
2001年には片仮名の「デンオン」という呼び名が消え、
2005年には分社独立した株式会社デノンも吸収合併されて消えています。
消えたのは、法人が2回と、呼び名が1回。
それでも1964年に生まれたカートリッジは、いまも同じ仕様で作られています。
1972年には、コンパクトディスクより10年早くデジタル録音を実用化していました。
▼ チャプター
0:00 イントロ
0:29 1934年、早稲田を出たばかりの男が始めた研究所
2:11 1939年、日本電音機製作所——デンオンという名前の誕生
4:15 1945年8月14日、宮内省——玉音放送を録音した機械
6:15 1947年、日本コロムビアの傘下へ
7:47 1963年、吸収合併——日本電気音響という法人の消滅
9:37 ディーエルイチマルサン——半世紀売られ続けたカートリッジ
11:29 1972年、世界初のピーシーエム録音——コンパクトディスクより10年早かった
13:37 デンオンの時代——山水・ナカミチ・アカイと競った1970〜80年代
15:35 2001年、分社と売却——「デンオン」という読みが消えた日
17:40 2005年、株式会社デノンの消滅——そして名前だけが残った
※「デノン」ブランドの製品は、現在もハーマンインターナショナル傘下で販売されています。
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