【幕末の大砲】大砲はもう作れていた。それでも佐賀藩が苦戦した理由
視点の地図帳
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【幕末の大砲】大砲はもう作れていた。それでも佐賀藩が苦戦した理由
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嘉永6年(1853)、ペリーの黒船が浦賀に現れたその年、幕府は佐賀藩に、鉄の大砲50門を頼みました。
黒船に驚いた日本が、西洋に学んで、ようやく大砲を作り始めた――そう思いたくなります。
ところが佐賀藩は、黒船の3年前から鉄の大砲づくりに取り組み、それより前には、すでに銅の大砲を作れていました。日本では、戦国時代から大砲が作られていたのです。
大砲を作れていた佐賀藩が、なぜ、鉄の大砲づくりにはこれほど苦戦したのでしょうか。
この動画では、鉄砲を作った鍛冶、寺の鐘から大砲を作った鋳物師、西洋の砲術を伝えた高島秋帆、そして反射炉に挑んだ佐賀藩の人々の立場から、「作れる」ことと「必要な数を、安全にそろえられる」ことのあいだにあった壁をたどります。
──本編でたどる、3つの問い──
一 外国から来た鉄砲を、なぜ早く作れたのか
二 大砲を作れていた日本が、なぜ、西洋の大砲を学び直したのか
三 大砲を作れた佐賀藩が、どうしても越えなければならなかった壁とは、何だったのか
■ 目次(チャプター)
0:00 プロローグ 作れていたのに、なぜ苦戦したのか
1:39 第1章 たたく道具、溶かす道具
6:14 第2章 作れても、そろわない
7:49 第3章 海の向こうの大砲
11:25 第4章 銅では足りない
16:01 結び 作れる、のその先
■ 主な参考文献・出典
〈書籍・研究〉
・所荘吉『火縄銃』雄山閣(1964年)
・宇田川武久『鉄炮伝来――兵器が語る近世の誕生』中公新書(1990年)
・佐賀市教育委員会『幕末佐賀藩の鋳鉄関連施設――築地反射炉跡発掘調査 現地説明会資料』(2010年)
・Wessex Archaeology『London Gateway: Maritime Archaeology in the Thames Estuary』(2012年)
〈史料〉
・南浦文之『鐵炮記』(『南浦文集』上・1649年刊、琉球大学附属図書館所蔵)
・『多聞院日記』(宇田川氏の著書での紹介によります)
・Richard Cocks の書簡(1614年):William Foster 編『Letters Received by the East India Company from Its Servants in the East』第2巻(1897年)p.198
※月日は旧暦です。
※「寺の鐘で作られたのは青銅の大砲だった」は、宇田川氏の推定です。
※コックスの書簡の原文の主語は「The Emperor(皇帝)」で、これを徳川家康とするのは宇田川氏の説明によります。画面の書簡は1897年刊の史料集の版面(翻刻)で、手書きの原本ではありません。
※「割れにくさでは、これまでの鉄の大砲より銅の大砲に安全な面があった」は、同じ厚さで作った鉄の大砲が破裂したという所氏の説明と、近世ヨーロッパの大砲を扱った研究にもとづくもので、銅の大砲が飛距離や威力を含めたすべての点で上だったという意味ではありません。
※反射炉での16回の失敗と、試し撃ちで16回目の36ポンド砲で成功した話は、所氏の著書の記述によります(資料によって数え方が異なります)。「50門」は幕府が依頼した数です。
※佐賀藩の銅製の西洋式大砲が鋳造された年(天保14年=1843年)は、所氏の著書の記述によります。
■ 画像・資料の出典
・Charles Severyn/Hatch & Severyn『ペリーの日本上陸』(1853年)米国議会図書館所蔵
・『堀尾吉晴の火縄銃』(16世紀末〜17世紀初め)The Metropolitan Museum of Art/CC0
・徳川家康像(江戸初期)京都大学総合博物館所蔵(表装・色見本を除いて加工)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item...
・加藤清正像(模本・1860年・部分)東京国立博物館所蔵/ColBase(CC BY)
https://colbase.nich.go.jp/collection...
・大友宗麟像(模写)/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
・高島秋帆像(1840年ごろ)/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
・エドワード・ダンカン『ネメシス号』(1843年)英国国立海事博物館所蔵/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
・PHGCOM「Canon de 12 court Year XI system」(1824年鋳造の青銅砲・陸軍博物館〔パリ〕)/CC BY-SA 3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/Fi...
https://creativecommons.org/licenses/...
・鍋島直正(国立国会図書館「近代日本人の肖像」)
・南浦文之『鐵炮記』(『南浦文集』上・1649年刊)琉球大学附属図書館所蔵
・『Letters Received by the East India Company from Its Servants in the East』第2巻(1897年)p.198/Internet Archive(パブリックドメイン)
・地図データ:Made with Natural Earth(パブリックドメイン)/国土地理院 地理院タイル(ベクトルタイル)を加工して作成
・人物のシルエット映像・一部の背景・ピクトグラムは、AIにより作成したイメージです(反射炉などの建物は、資料をもとにした再現イメージです)。
■ 音楽・効果音
・BGM:「渦巻くシナプス」かずち(OpenTracks・旧DOVA-SYNDROME)
・効果音:効果音ラボ(https://soundeffect-lab.info/)
#幕末 #佐賀藩 #反射炉 #日本史 #視点の地図帳