反対は日本だけだった。全権は議場を出た ── 国際連盟脱退|歴史の現場 第8回
歴史の現場
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反対は日本だけだった。全権は議場を出た ── 国際連盟脱退|歴史の現場 第8回
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▶ 歴史の現場 本編(第1回から順に): • 歴史の現場 本編
国際連盟の4つの常任理事国の一つだった日本が、連盟を去りました。国際連盟脱退です。
1933年2月24日、ジュネーヴの国際連盟総会。国の名前が順に呼ばれ、賛成42、反対1、棄権1。反対の1票は日本でした。全権の松岡洋右は用意していた声明を読み上げ、代表団は議場を出ていきました。翌月、日本は連盟に脱退を通告します。
満洲事変、リットン調査団、満洲国の承認、「十字架上の日本」の演説、そして熱河。
脱退を避ける方針で臨んだ、とされる全権が、なぜ自分の手で退場の声明を読むことになったのでしょうか。
その「現場」を、3Dで再現しながらたどります。
■ 目次
0:00 1933年2月24日 ジュネーヴの国際連盟総会
1:40 一 ジュネーヴの日本
4:05 二 既成事実
6:18 三 十字架上の日本
8:25 四 熱河
10:22 五 二月二十四日
13:34 六 聯盟よさらば
15:11 七 孤立のあと
■ 本編の事実について
・採決は「賛成42・反対1(日本)・棄権1(シャム)」です(日本大百科全書ほか)。投票しなかった国が1つあったとされますが、本編では国名を挙げていません。
・退場のときの「もう戻らない」は、同じ日の通信社(United Press)の記事が伝える言葉です。よく知られる「さよなら」という言葉は、この記事には見当たらず、本編では使っていません。
・演説「十字架上の日本」と、採決前後の演説・声明は、記事の引用と、その訳文によって紹介しています。訳文の訳者は確かめられていません。
・脱退の方針が閣議で決まった日は資料によって分かれます。本編では1933年2月20日としています。熱河作戦の発動日(2月23日)は「とされます」として紹介しています。
・松岡が「脱退を避ける方針で臨んだ」こと、帰国後に自分を「敗北者」とする趣旨の談話を出したことは、回想や二次資料によるもので、「とされます」「と伝えられます」として紹介しています。
・総会が開かれた建物は確かめられなかったため、「国際連盟総会の議場」とだけ述べています。
・3Dの映像は再現です。議場・建物の形は実物を写したものではありません。人物は後ろ姿・影だけで描き、顔は記録写真で示しています。旗・紋章・文字は描いていません。
・地図・図は模式図です。
・主な参照:コトバンク「国際連盟」「国際連盟脱退」「リットン調査団」「リットン報告書」「満州事変」「満州国」「熱河作戦」「松岡洋右」「内田康哉」ほか(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典・百科事典マイペディア・旺文社日本史事典・山川 日本史小辞典ほか)/国立国会図書館「史料にみる日本の近代」/United Press(1933年2月24日 ジュネーヴ発)/Wikipedia「国際連盟」「松岡洋右」「リットン調査団」ほか
■ 写真
Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
・国立国会図書館ウェブサイトから転載(松岡洋右・佐藤尚武・新渡戸稲造)
・Bibliothèque nationale de France(Gallica):Agence Rol・Agence Meurisse・Agence Mondial(国際連盟本部・会議場前・松岡洋右・顧維鈞・顔恵慶・ハイマンス)
・外務省外交史料館/アジア歴史資料センター(内田康哉)、ポーランド国立デジタルアーカイブ(長岡春一・山海関)
・東京朝日新聞 1933年2月25日朝刊、『アサヒグラフ』(リットン調査団)、毎日新聞社『昭和史』(日満議定書の調印)
■ 地図
Natural Earth(パブリックドメイン)の海岸線をもとに作成した模式図
■ 3D素材
Poly Haven(CC0)のテクスチャ・空
Sketchfab(CC BY 4.0)
・BR 01 german steam locomotive ── Tom Zimmermann
・Ancient Chinese Courtyard House ── BlackBirb
・Old Table Lamp V01 ── MAR.COS.
・Victorian Brass Oil Lamp ── Tijerín Art Studio
(いずれも改変して使用。機関車は塗装を無地にしています)
議場・建物・人物の影は、手続きで作った自前のモデルです
■ 音声
VOICEVOX:青山龍星
#歴史 #国際連盟 #昭和史 #松岡洋右