白装束に目隠しで橋を渡る女性たちの伝統儀式「布橋灌頂会」開催 俳優の室井滋さんが参加
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立山信仰の女人救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」が27日、富山県立山町で開催され、白装束とすげがさを身に着けて目隠しした女性たちが、白い布が敷かれた朱色の橋を一歩一歩渡った。3年ぶりに開催された今年は、同県滑川市出身で俳優の室井滋さんを先導役に県内外から20~80代の89人が参加した。
この儀式は江戸時代、信仰の山として知られた立山に登ることを禁じられていた女性たちが、この世とあの世の境界に見立てた布橋を渡り極楽往生を願うため行われた。
まず、女性たちはこの世の起点となる閻魔堂で生前の罪を懺悔し、心を清める儀式を受けた後、姥谷川に架かる朱塗りの布橋を渡る。布橋を渡ることは、仏教の伝承で生者の世界と冥界を隔てる三途の川を渡ることを表現している。橋には女性たちが通るべき道を示す幅1㍍ほどの白い布が敷かれ、布を踏み外すと橋の下に潜む大蛇に襲われて地獄に落ちると言われてる。目隠しをする理由としては、視覚を塞ぎ感覚を鋭敏にすることで、集中力を持続させるためだとされている。
橋を渡った先にある、あの世の終着点となるうば堂(現在は立山博物館「遙望館」)で法要を受ける。その後、目隠しを外すと、目の前に広がる雄大な立山連峰を極楽浄土と見てとり、心身を清める。女性たちは再び布橋を渡り、閻魔堂に到着すると無事に現世に戻り結願となる。
儀式は約130年間中断された後、1996年に地元でつくる実行委員会が「癒やしの行事」として復活させ、現在は3年に1度開催されている。
#立山 #信仰の旅