【責任転嫁】地獄歌『帝の膳』|鉢特摩地獄
ジゴクアンプリファイア
0:00 / 0:00
【責任転嫁】地獄歌『帝の膳』|鉢特摩地獄
126 просмотров · 11 дн. назад
ジゴクアンプリファイア
106 подписчиков
126 просмотров · 11 дн. назад
◇まえがき◇
宵鈴による八寒地獄ツアー二周目、第七弾・鉢特摩地獄。(はどまじごく)
腕を買われ、帝の膳まで任された料理人・兼房。
ある日、彼のもとへ河豚が運び込まれました。
自分には捌けない。
けれど、それを口にはしませんでした。
◇歌詞◇
腕を買われて 厨を預かり
帝の膳まで 任された
河豚に毒あり それは知れど
捌く術だけ 知らなかった
出来ぬと言えば それで済むもの
下働きへと 包丁を渡す
毒を知らない その手に任せ
己は後ろで 見ておりました
最初に倒れた 毒見の者
続いて幾人 息を止めた
包丁を握った あの男だと
その名を差し出し 身を引いた
料理人になる 夢を抱いて
黙って働く その手へ罪まで
仕事も未来も 押しつけたまま
主人だけが 厨へ戻る
白い凍土に 亀裂が走る
頬から胸へ 深く裂ける
指は砕けて 耳は千切れ
凍った肉が 辺りへ散る
裂けたそばから 血まで凍り
身体の奥まで 剥き出しになる
白い大地へ 横たわる姿
まるで捌かれた 魚のよう
罪を負わされた 男は牢へ
料理人になる 道も消えた
後悔のあとに 絶望が来て
最後に残った 恨みを抱いた
牢を破って 人を殺して
夜道を走り また人を殺す
奪われた夢と 振るった刃
その勘定まで 別に残った
河豚を捌いた 手ではない
毒を残した 手でもない
それでも毒ありと 知っておりました
出来ぬことまで 知っておりました
包丁を渡し 死者が出たなら
罪まで同じ手へ 渡しました
己だけ何も 持たぬつもりで
最後まで そうしておりました
白い凍土に 亀裂が走る
戻った身体を また引き裂く
口まで凍って 声も途切れ
次に割れる場所を ただ待っている
胸から腹へ 深く裂けて
肉片も血も その場で凍る
白い大地へ 横たわる姿
まるで捌かれた 魚のよう
包丁を握った 手ではなくても
命じた言葉は 残っています
毒を残した 手ではなくても
渡した包丁は 消えません
押しつけた仕事も
押しつけた罪も
今度は誰にも 渡せない
凍って
裂けて
砕けて
散って
戻った身体を また引き裂く
鉢特摩の白い底
今日もひとりで 捌かれています
◇あとがき◇
鉢特摩地獄は、凍りついた身体が裂け、肉や骨まで露わになってゆく八寒地獄のひとつです。
今回の罪を現代で言えば、
自分では責任を負えない危険な仕事を部下や他人へ押しつけ、
失敗した時だけその者へ責任を被せるような行い。
「自分は手を下していない」
それだけでは、責任まで消えるわけではありません。
◇小説版ジゴクアンプリファイア◇
https://kakuyomu.jp/users/jigoku_amp/...
#地獄増幅器 #JIGOKUAMP #宵鈴 #八寒地獄 #鉢特摩地獄 #地獄歌物語