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【殺せとは言っていない】地獄歌『そんなつもりでは…。』|虎虎婆地獄

ジゴクアンプリファイア

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【殺せとは言っていない】地獄歌『そんなつもりでは…。』|虎虎婆地獄

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ジゴクアンプリファイア
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◇まえがき◇ 謎の女による八寒地獄ツアー二周目、第五弾・虎虎婆地獄。 向かいの店が繁盛することを疎み、 男は荒くれ者へ銭を渡しました。 少し脅して退かせる。 ただ、それだけのつもりだった。 けれど―― ◇歌詞◇ 向かいの店が繁盛するたび 男は暖簾を睨んだ 少し脅して退かせよう 荒くれ者へ銭を渡す 脅かせと頼んだけれど 殺してくれとは言っていない その一言だけ握りしめ 知らぬ顔して戸を閉める 翌朝主人は帰らない 妻子の泣く声が道に残る 捕まることだけ恐れつつ 男は難なく生き延びた 自分が殺したわけではない 幾度も幾度も言い聞かす 誰にも裁かれぬまま 白髪になって息を止めた 目を開ければ大雪原 そこは白夜の寒獄 空から雹が降りそそぎ 頬を肩を容赦なく打つ 逃げようと一歩踏み出せば 凍った膝は曲がらない 屋根も山も見当たらない 遠くで昇る黒煙だけ 白い空がひとつ光り 同時に轟く雷鳴 稲妻が額を貫き 凍った身体を焼いてゆく 光って 止んで また光る 白い光と雷鳴 虎虎婆の空に希望の光 焼けて 凍って また焼けて 黒い煙と悲鳴 虎虎婆の凍土に絶望のシミ 殴らせなければよかったか 銭を渡さねばよかったか 今さら浮かぶ言葉ばかりが 凍った頭を巡っている けれど雹は待ってくれず 砕けるほどに身体を打つ 後悔ひとつ口にできずに ただ白い空を見上げている 雹が止んでも嬉しくない 静かになればなお恐ろしい 遠くの空が白く光り 男の目だけが大きく開く 来るなと願う声も出ない 逃げる足などとうにない 次は自分だと分かりながら 稲光だけを見つめている 白い空がひとつ光り 同時に轟く雷鳴 稲妻が額を貫き 凍った身体を焼いてゆく 光って 止んで また光る 白い光と雷鳴 虎虎婆の空に希望の光 焼けて 凍って また焼けて 黒い煙と悲鳴 虎虎婆の凍土に絶望のシミ 白い空がひとつ光り 同時に轟く雷鳴 稲妻が額を貫き 凍った身体を焼いてゆく 光って 止んで また光る 白い光と雷鳴 虎虎婆の空に希望の光 焼けて 凍って また焼けて 黒い煙と悲鳴 虎虎婆の凍土に絶望のシミ 殺せとは言っていないと あれほど胸へ抱いた言葉も 虎虎婆の雷鳴の中 もう誰にも聞こえません 白と黒、これもまた美しい ◇あとがき◇ 虎虎婆地獄。 今回の主役は、雷そのものよりも 「雷が落ちてくるまでの時間」です。 焦熱地獄と隣接する虎虎婆地獄では、 熱気と冷気がぶつかり合い、天候は大きく崩れ、 雹、落雷、氷点下の寒気が絶え間なく襲うようです。 八寒地獄では珍しく、 徐々に凍てついていく時間そのものよりも、 凍りついた身体で逃げることもできず、 いつ落雷が来るのかと怯えながら待ち続ける―― 凍った体に落雷が落ちると・・・どうなってしまうのでしょう。 その苦痛を待つ時間そのものが、罰なのかもしれません。 ◇小説版ジゴクアンプリファイア◇ https://kakuyomu.jp/users/jigoku_amp/... #地獄増幅器 #八寒地獄 #虎虎婆地獄 #地獄歌物語 #和風ダークファンタジー