渡来系と縄文系の血は朝鮮半島で3000年前に交じり合っていた??
日本及び東アジアの古代史を科学する
0:00 / 0:00
渡来系と縄文系の血は朝鮮半島で3000年前に交じり合っていた??
128 просмотров · 2 дня назад
日本及び東アジアの古代史を科学する
70 подписчиков
128 просмотров · 2 дня назад
本ドキュメントは、近年の古人類学および古代DNA(核ゲノム・ミトコンドリアDNA)解析の研究成果に基づき、ユーラシア東部における現生人類(Homo sapiens)の拡散・交雑史、ならびに日本列島の人類集団の形成過程とY染色体ハプログループ(YHg)の動態について総合的に取りまとめたブリーフィング・ドキュメントである。
主要な発見および結論は以下の通りである。
初期拡散と集団の置換・絶滅:7万年以上前とされる初期の出アフリカ現生人類の形跡や、更新世(氷期)のアジア東部南北に存在した初期集団(田園洞個体など)の多くは、環境変動や孤立化に伴う集団絶滅・置換により、現代人に遺伝的影響をほぼ残していない。
ユーラシア東部集団の系統モデル:非アフリカ系現代人の祖先系統は、ユーラシア東部(EE)と西部(EW)に分岐した後、EE系統は沿岸部(EEC:オーストラレーシア人の主要構成要素)と内陸部(EEI:アジア東部現代人の主要構成要素)に分かれた。後者はさらに北方(EEIN:黄河流域)と南方(EEIS:長江流域・オーストロネシア語族)に分岐した。また、出アフリカ初期に分岐したユーラシア南部(ES)系統とEE系統との複雑な交雑モデル(Vallini et al., 2021等)により、オーストラレーシア人や特定の古代個体群の系統的位置づけが説明される。
日本列島人口史の再構築:日本列島への最初期定住者(約3万7000年前の初期上部旧石器[IUP]文化の担い手や港川人など)は現代日本人や縄文人とは直接つながらず、絶滅した可能性が高い。「縄文人」は時空間的に遺伝的均一性の高い集団(EEIS 56%+EEC 44%でモデル化)であり、朝鮮半島南端や先島諸島にもその系統が存在した。現代日本人は、縄文人系統(約8〜9.7%)と、青銅器時代のアムール川・西遼河地域(夏家店上層文化集団関連)を中心とするアジア東部大陸部系統(約92%)の混合として説明される。
渡来の様相と二重構造モデルの更新:弥生時代の遺伝的構成は多様であり、単純な「縄文対渡来」の置換ではない。現代日本人の遺伝的基盤(夏家店上層文化系統と縄文系統の混合)は、紀元前1千年紀前半にすでに朝鮮半島(Taejungni個体など)で形成されていた可能性が高い。さらに、古墳時代以降も「中央軸」(近畿・関東等)を中心に大陸からの継続的な移住が行われ、日本列島内部での地域差(内部二重構造)が生じた。
Y染色体ハプログループ(YHg-D)の再解釈:日本人に高頻度で見られるYHg-D1a2(D1a2a)は、日本列島固有で4万年前から連続しているという従来の仮説は否定される。中央アジア(カザフスタンKNT004個体)、アムール川流域(AR11K個体)、東南アジア(ホアビン文化Ma911個体)の古代DNA分析から、YHg-Dは更新世のユーラシア東部大陸部に広く低頻度で分布し、大陸側で分岐した系統が弥生時代以降(朝鮮半島経由を含む)に複数回日本列島へもたらされたと考えるのが最も整合的である。