世代ごとに視えている景色は、どう違うのか
夜ふかし解剖室
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世代ごとに視えている景色は、どう違うのか
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夜ふかし解剖室
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動画を2倍速で見ても、頭に残る中身は、普通の速さとほとんど変わりません。大学の講義の動画ですぐにテストをすると、正答率は普通の速さで65%、2倍で62%でした。ほかの世代から「なんで?」と思われていることの中には、実は理にかなっていることがあります。
同じマンションの同じ階に暮らす、バブル世代の村上・氷河期世代の田中・ゆとり世代の佐藤・Z世代の高橋。同じ日本の同じ今を生きているのに、なぜ4人の考え方は、こんなに違うのか。この動画では、それぞれの世代が、どんな風に世界を見ているのかを、生まれた年から見てきた景色と一緒にたどりました。
アメリカの大学生のうち、ふだん動画を速めにして見ている人は何割でしょうか。1割・5割・8割以上。答えは第4章で。
あなたの世代が、ほかの世代に「なんで?」と思うことは何ですか。よかったら固定コメントで教えてください。
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▼目次
00:00 プロローグ:2倍速は、理にかなっていた
01:00 第1章:バブル世代の村上
05:14 第2章:氷河期世代の田中
09:24 第3章:ゆとり世代の佐藤
12:29 第4章:Z世代の高橋
16:44 エピローグ:窓を1枚借りる
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▼この動画の断り
・4人は、それぞれの世代のまん中の年(1967年・1976年・1991年・2001年)に生まれた架空の人物です。年齢は2026年の時点。同じ世代の中にも、いろいろな人がいます。
・倍速の実験(マーフィー 2022)と、仕事の満足の研究(ビアンキ 2013)はアメリカの調べで、日本に同じ記録はありません。
・倍速の実験は、13〜14分の講義の動画を見て、すぐにテストをした結果です。難しい内容や、話の速い動画では違うかもしれません。「浮いた時間でもう1回」は、同じ論文の2つ目の実験で、2倍で見たあと、テストの前にもう一度2倍で見た学生の点が、普通の速さで1回だけ見た学生より高くなったものです。
・求人倍率はリクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」(1990年3月卒 2.77倍・2000年3月卒 0.99倍)。3年以内の離職率は厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(1990年3月卒の大卒 26.5%・近年は3割を少し超える)。
・テレビとネットの時間は、総務省「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(平日1日・リアルタイムのテレビ)。
・学校の教え方の研究は、2012年に20〜59歳の日本の大人に、子どものころの学校の様子を思い出してもらった調べです。
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▼参考文献
[1] Murphy, D. H., Hoover, K. M., Agadzhanyan, K., Kuehn, J. C., & Castel, A. D. (2022) "Learning in double time: The effect of lecture video speed on immediate and delayed comprehension" Applied Cognitive Psychology 36(1), 69–82
大学生231人。講義の動画を1倍・1.5倍・2倍・2.5倍で見て、すぐにテスト:正答率 65%・60%・62%・55%。学生123人のうち、ふだん速めにして見る人は約85%(2倍は23%)。
[2] Ito, T., Kubota, K., & Ohtake, F. (2014) "The Hidden Curriculum and Social Preferences" RIETI Discussion Paper 14-E-024(2022, The Japanese Economic Review 73(2))
20〜59歳の日本の大人3,815人。上の世代ほど学校で勤勉と努力を、若い世代ほどグループで協力することを教わっていた。
[3] リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」
1990年3月卒 2.77倍・1991年3月卒 2.86倍(最高)・2000年3月卒 0.99倍(最低)。
[4] 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」・「人口動態統計」・「民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」
大卒の3年以内の離職率 1990年3月卒 26.5%。1976年の出生数 約183万人。1990年の春の賃上げ 5.94%。
[5] Bianchi, E. C. (2013) "The Bright Side of Bad Times: The Affective Advantages of Entering the Workforce in a Recession" Administrative Science Quarterly 58(4), 587–623
景気の悪い年に社会に出た人ほど、何年たっても今の仕事への満足が高い(アメリカの調べ)。
[6] Diamond, J., Watanabe, K., & Watanabe, T. (2020) "The Formation of Consumer Inflation Expectations: New Evidence from Japan's Deflation Experience" International Economic Review 61(1)
日本の家計の調べ。年が上の人ほど物の値段が「上がる」と見込み、若い人ほど「上がらない」と見込む。その差の多くは、それぞれの世代が見てきた物価の動きで説明できる。
[7] 総務省(2026)「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
平日1日のテレビ(リアルタイム)20代 46分・50代 2時間33分/ネット 20代 4時間27分・50代 2時間38分。
[8] Quoidbach, J., Gilbert, D. T., & Wilson, T. D. (2013) "The End of History Illusion" Science 339(6115), 96–98
18〜68歳の約1.9万人。どの年の人も、この10年で自分は大きく変わったと言う一方で、この先の10年はあまり変わらないと見込んでいた。
[9] CNN(2017)81歳の若宮正子さん、iPhone のゲーム「hinadan」を作ってアップルの開発者会議へ