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氷河期の古代人はなぜ移動を続けたのか|彼らが本当に恐れていたもの

先祖の夜明け

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氷河期の古代人はなぜ移動を続けたのか|彼らが本当に恐れていたもの

10 844 просмотра · 12 дней назад
先祖の夜明け
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氷河期の遊動民が最も恐れていたのは、闇の中で牙を剥く肉食獣だと思われがちです。 ところが、大型肉食獣に捕食された直接的な証拠は、考古学の記録の中では非常に稀です。 一方、ナイル河谷のジェベル・サハバ遺跡で見つかった人骨61体のうち、41体、67.2%に暴力による外傷が残っていました。その多くは、猛獣ではなく、同じ人間によるものです。 さらに、氷期の遊動民が残した石器の原材料は、160kmを超える距離から運ばれていたことが分かっています。一方で、ネアンデルタール人のある個体は、およそ5万年ものあいだ、他の集団と交わらなかった痕跡がゲノムに残されていました。 移動し続けた者と、留まった者。その先に何が待っていたのかを、化石・人骨・石器の記録からたどります。 研究で分かっていることと、そこから先の推測を分けながらお話しします。 「先祖の夜明け」では、古代人・人類史・進化・考古学をテーマに、私たちの祖先が過酷な世界をどう生き延びてきたのかを紹介しています。 チャンネル登録・高評価をしていただけると励みになります。 【チャプター】 00:00 オープニング 02:39 第1章 氷河期最大の敵は猛獣だった? 04:46 第2章 通説を骨から検証する 07:23 第3章 なぜ人は人と争ったのか 10:35 第4章 もう一つの見えない敵 13:35 第5章 移動をやめた者の末路 16:45 第6章 現生人類はどう動き続けたか 20:25 第7章 彼らが本当に恐れていたもの 27:03 結び 【音声】 VOICEVOX:青山龍星 【主な参考文献 / References】 ■ ナイル河谷ジェベル・サハバ遺跡で、埋葬61体のうち41体(67.2%)に暴力による   外傷が見られたこと(成人74.4%・未成年50%) Crevecoeur I, Dias-Meirinho MH, Zazzo A, Antoine D, Bon F. (2021) "New insights on interpersonal violence in the Late Pleistocene based on the Nile valley cemetery of Jebel Sahaba" Scientific Reports 11, 9991 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※気候変動による資源・領域圧力という背景は、著者らの解釈です。 ■ LGM期(19,000〜23,000年前)、西ヨーロッパの人類が北欧から撤退し、   南フランス・北東スペインの避難地(推定約10万人規模)に集中したこと Wren CD, Burke A. (2019) "Habitat suitability and the genetic structure of human populations during the Last Glacial Maximum (LGM) in Western Europe" PLoS ONE 14(6):e0217996 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※エージェントベースシミュレーションによる推定であり、実測人口ではありません。 ■ 遊動狩猟採集民(Dust Devil Cave)の糞石からは寄生虫卵が検出されず、   定住農耕民(Turkey Pen Cave/Antelope House)の糞石からは複数種の   寄生虫が検出されたこと Wiscovitch-Russo RA, Santiago-Rodriguez TM, Toranzos GA. (2023) "Deciphering Diets and Lifestyles of Prehistoric Humans through Paleoparasitology: A Review" Genes (Basel) 14(2):303 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※遊動集団側の考古学的サンプル自体が少ないことを、レビュー内で著者らが  認めています。「無い」ではなく「検出されなかった」という扱いにしています。 ■ Bacho Kiro洞窟(ブルガリア)で、石器の原材料が160〜190km/110〜130km   離れた場所から運ばれていたこと Tsanova T, Delvigne V, Sirakova S, Anastasova E, Horta P, et al. (2024) "Curated character of the Initial Upper Palaeolithic lithic artefact assemblages in Bacho Kiro Cave (Bulgaria)" PLoS ONE 19(9):e0307435 https://journals.plos.org/plosone/art... ■ ネアンデルタール人の一個体(Thorin)が、約5万年間にわたり他系統と   遺伝子を交わさなかったこと(遺伝的孤立)。対照的に初期現生人類は   集団間移動性が高かったこと Slimak L, Vimala T, et al. (2024) "Long genetic and social isolation in Neanderthals before their extinction" Cell Genomics 4(9):100593 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※単一個体(Thorin)のゲノム解析による知見です。ネアンデルタール人全体に  一般化するものではありません。 ■ 狩猟採集民の年間移動距離が、データセットにより158.43±2.94km/   174.08±4.22kmと推定されたこと Hamilton MJ, Lobo J, Rupley E, Youn H, West GB. (2016) "The ecological and evolutionary energetics of hunter-gatherer residential mobility" Evolutionary Anthropology 25(3):124-132 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※現代の民族誌データによる統計モデルです。氷河期の古代人に直接の数字を  当てはめるものではありません。 ■ 大型肉食獣による直接的な捕食の証拠が、考古学的記録において非常に稀であること Russo G, et al. (2023) "First direct evidence of lion hunting and the early use of a lion pelt by Neanderthals" Scientific Reports 13, 16405 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ■ 現代の狩猟採集民の移動間隔が、集団によって6.3日〜16.6日と幅があること  (比較参考) Lewis HM, Vinicius L, Strods J, Mace R, Migliano AB. (2014) "High mobility explains demand sharing and enforced cooperation in egalitarian hunter-gatherers" Nature Communications 5:5789 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles... ※現在生きている狩猟採集民の民族誌データです。氷河期の古代人がこの頻度で  移動したという意味では使っていません。 【動画内で扱わなかったこと】 人類と大型肉食獣の間の栄養・活動時間帯の違いによる「相互寛容」説を扱う論文は、 本文を確認できなかったため、具体的な数字(噛み跡の頻度など)は動画内で使って いません。ネアンデルタール人のテリトリー面積についても、具体的な数値を示す 資料を確認できなかったため扱っていません。 #古代人 #人類史 #考古学 #氷河期 #遊動民