【異世界和風×ピアノ音楽】「荘子とタオの世界II -Zhuangzi and the Realm of the Tao-II」-自然を流れるタオを知る1時間の旅
World Fantasia
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【異世界和風×ピアノ音楽】「荘子とタオの世界II -Zhuangzi and the Realm of the Tao-II」-自然を流れるタオを知る1時間の旅
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ある静かな夕暮れ、川辺に一人の旅人がいた。名を荘子という。風はやわらかく、鳥の声は遠く、ただ水面のゆらぎだけが世界の境界を曖昧にしていた。彼はしばし瞑想に沈み、やがて夢と現の境がほどけていった。
「私は今、蝶なのかもしれぬ。羽ばたき、花に舞い、世界はただ甘美に流れてゆく……。だがふと目覚めれば、私は荘子として草紙を手にする一介の人間であった。蝶が夢を見て荘子であったのか、荘子が夢を見て蝶となったのか、誰が定められようか」
彼はそうつぶやき、目を閉じた。
この不思議な問いかけの奥にあるものこそ「タオ」だった。タオとは天地の根源、名づけることも掴むこともできぬ流れ。川が山を削り、風が雲を運び、草が芽吹き枯れるように、すべてはタオのはたらきであり、人の意志を超えた自然の道理であった。
荘子は歩きながら考えた。
「人はしばしば善悪や勝敗に囚われる。だがそれらもまた、人が名を与えただけにすぎぬ。川の流れは勝つことも負けることもなく、ただ流れ続ける。タオとはその流れそのものであり、我らはその一部なのだ」
旅の途中、弟子が問いかけた。
「師よ、では我らはただ流されるしかないのでしょうか」
荘子は微笑んだ。
「流されるというより、すでに流れの中に在るのだ。抗うこともまたタオの一部、従うこともまたタオの一部。大事なのは、己がどのように在るかを見極め、すべてを抱く心を養うことだ」
弟子は黙り込み、遠くを見た。夕日が山を赤く染め、蝶がひらひらと飛んでいた。その姿は荘子の言葉そのものであった。
夜が来ると、彼は再び夢を見た。今度は蝶として花に舞い降りる夢だった。目覚めたとき、彼は微笑んだ。
「私は蝶であり、荘子でもある。タオの中では、その区別すら溶けてしまう」
こうして荘子の物語は、夢と現実を越えて今も語り継がれる。タオはどこか遠くにある真理ではなく、我らが一息ごとに触れているもの。蝶の羽ばたきも、人のまどろみも、すべてがタオの道のただ中にあるのだ。
【Music List】
0:00 BuTTaofly
5:56 As if blossoms were drifting away
8:49 lao Ryru
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