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悦子77歳 心の朗読
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夏目漱石『吾輩は猫である』第二章の2。
胃弱に悩む主人は、朝食抜き、漬物断ち、按摩、牛乳、呼吸法、蕎麦など、さまざまな療法を試してきました。しかし、どれも長続きせず、今度は「正宗の晩酌が一番だ」と言い出します。
そんな主人を冷静に観察していた吾輩は、台所に残された雑煮の餅を発見。初めて見る餅を前に迷いながらも、「食べられる機会は今しかない」と、ついに口をつけます。
ところが餅は歯にねばりつき、噛んでも離れません。吾輩は二本足で立ち、前足で顔をかきむしりながら、台所中を必死に踊り回ります。
その姿を見つけた家族は大笑い。苦しむ吾輩が身をもって発見した、四つの“真理”とは――。
人間の移り気や見栄、そして「せっかくの機会だから」という気持ちを、猫の目を通して愉快に描いた名場面です。どうぞ最後までお楽しみください。
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