Echos Beneath Ancient Waters
Minotaur's Den - 仄暗い音楽と物語 / Dark Music & Tales
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Echos Beneath Ancient Waters
42 просмотра · 13 дн. назад
Minotaur's Den - 仄暗い音楽と物語 / Dark Music & Tales
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冒険者たちは、ある古い地図を手に入れた。
地図が示していたのは、砂漠の奥深くに埋もれた遺跡だった。長い探索の末、彼らはそこでいくつかの石板と傷んだ記録を発見する。断片的な記述をつなぎ合わせると、それらは遠い海の底に沈んだ太古の都市と、その中心に築かれた神殿について記したものらしかった。
そこには莫大な財宝が残されているという。
しかし、深海にあるその場所へ人の身で到達する術はない。
冒険者たちは財宝の分け前を条件に、名高い魔術師の助力を求めた。古い資料を調べた魔術師は、記述の中に残された術式を読み解き、海底都市へ至る一時的な道を開く。
彼らが目にしたのは、廃墟という言葉では足りないほど巨大な都市だった。
長い階段、列をなす石柱、祭壇、見たことのない神々の像。海水に満たされながらも、建築物の多くはかつての形を留めていた。神殿の奥には金銀や宝石、細工物が集められ、その量は彼らが想像していたものをはるかに上回っていた。
だが、財宝には手を触れることができなかった。
神殿の最奥には一冊の古い写本があり、その内容を解き明かすことが、この場所に施された封印を解く唯一の方法だった。
冒険者たちは魔術師とともに神殿を巡り、石碑や祭壇に残された記号を照合しながら、写本の意味を少しずつ読み解いていった。
そして最後に、財宝を得るために必要な術式の全容へたどり着く。
その術は、単に封印を解くためのものではなかった。
かつてこの都市で祀られていた神々を、再びこの世界へ呼び戻すための儀式でもあった。
彼らには、それが何をもたらすのかを知る術はなかった。ただ、その結果をは明らかに禍々しい何かを思わせるものだった。
長い議論の末、魔術師は写本を閉じた。
冒険者たちもまた、目の前に積まれた財宝を諦めることを選んだ。
彼らは神殿を離れ、海底都市へ通じていた魔法の道を閉ざした。それが再び容易に開かれることのないよう、魔術師は術式の一部を自ら消し去った。
やがて彼らは海上の船へ戻る。
太陽の光が波の上に広がり、遠くには何もない水平線が続いていた。
誰かが、あれだけの財宝があれば一生遊んで暮らせただろうと言った。
別の誰かが、それ以上だったかもしれないと答えた。
しばらくして、皆が笑った。
惜しいと思わない者はいなかった。
それでも、あの写本に書かれていた最後の数行を思い出すたび、誰もが同じ結論に戻った。
何も持ち帰らなかったことは、たぶん彼らがあの旅で下した最も賢明な判断だった。