超人気シリーズ小説【朗読】諸田玲子「第五話 大凧、揚がれ」(シリーズ2作目『蛍の行方 お鳥見女房』より)~オーディオブック~ 朗読:京谷由香里
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超人気シリーズ小説【朗読】諸田玲子「第五話 大凧、揚がれ」(シリーズ2作目『蛍の行方 お鳥見女房』より)~オーディオブック~ 朗読:京谷由香里
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連作短編集、お鳥見女房シリーズの2作目『蛍の行方 お鳥見女房』より、第五話をお届けします。正月明け、源太夫の子どもたちが鬼子母神を取り囲む野原で凧揚げを楽しんでいた。その凧へ大凧が絡まり、突き刺さって破れてしまった。大凧を揚げていた男は、はるばる深川から凧を揚げに来ていた男だった。
御鳥見役は江戸幕府歴代将軍が鷹狩を愛好した事から、若年寄の支配に属し、鷹場を巡邏して、鷹に捕獲させる鳥の群生状態を確かめる役目を果たした。また、大名屋敷・旗本屋敷・寺社・幕府領など、どこでも立ち入ることが許されていたため御庭番と同様に、動静を監視する役割があったと言われている。そんな御鳥見役という仕事を代々受け継ぐ矢島家で、内助の功を発揮する珠世と家族達の物語。
*作家 諸田玲子さまの承諾を頂き、ご厚意により公開いたします。
『蛍の行方 お鳥見女房』(2003年1月)新潮社 所収
🌹諸田玲子さまのオフィシャルサイト http://www.r-morota.net/
◎主な登場人物
矢島伴之助 御鳥見役。珠代の夫で矢島家の婿養子。性格はきわめて温厚で律儀
珠世 伴之助の妻で久右衛門の娘、4人の子供の母。矢島家の中心的人物
久右衛門 代々御鳥見役を継ぎ、現在は隠居
久太郎 長男。御鳥見役を継ぐべく見習い役として出仕
久之助 次男。父の行方を追って、沼津城下の道場へ指南役として出かけている
君江 次女。行儀見習い中
幸江 長女。旗本で小十人組に嫁いでいる
石塚源太夫 五人の子供と共に矢島家の居候だが、今は久之助と共に沼津に滞在
沢井多津 石塚源太夫の許婚となり、五人の子供の世話をしつつ、道場で指南役を務める
菅沼隼人 久之助の幼馴染みで同じ道場の門下生
吉兵衛 正月明けになると、あちこちで大凧を揚げる男
鈴 沼津で伴之助の家の煮炊きと掃除をする研ぎ屋の娘
▼耳で聴くだけではわかりづらい文中の表記、意味などについて
小十人組(こじゅうにんぐみ)江戸幕府の常備軍事組織の一。若年寄に属し、戦時には将軍馬廻りの警固に当たり、平時には小十人番所に勤番し、将軍出行の際に先駆として供奉した。
到来物(とうらいもの)よそから贈物としてもらった物。いただき物
御家人(ごけにん)徳川氏直属の家臣団のこと
旗本(はたもと)江戸幕府将軍直属の家臣で、知行高1万石以上の者は「大名」(だいみょう)、1万石未満の者は「直参」(じきさん)と呼ばれた。この直参のなかで、御目見以上の家格を持つ者が旗本
指南(しなん)教え導くこと。教授
金壺眼(かなつぼまなこ)落ちくぼんで丸い目
驚愕(きょうがく) 非常に驚くこと。大きな驚き
懐柔策(かいじゅうさく)うまく扱って人を自分の思うとおりに従わせる手段。手なずける方法
虚空(こくう)何もない空間。空中。大空
怒気(どき)怒りの気持ち、その表情
双眸(そうぼう)両眼
接ぎ穂(つぎほ)いったんとぎれた話を続けようとする時のきっかけ
珍客(ちんきゃく)珍しい客。また、思いがけない客
辻褄(つじつま)物事の道理。筋道
大書(たいしょ)字などをことさらに目につくように大きく書くこと
傲然(ごうぜん)尊大でたかぶった様子
臓腑(ぞうふ)内臓のこと。はらわた
骸(むくろ)死体、亡きがら
附子(ぶす)トリカブトの根を加工したもの
公儀隠密(こうぎおんみつ)江戸幕府や各藩に所属し、秘密裏に情報収集や偵察活動を行う者
亀裂(きれつ)亀の甲の模様のように、ひびが入ること
過たず(あやまたず)ねらったとおり正確に。ねらいたがわず
賢しい(さかしい)頭の働きが鋭く、知能に優れている
下賜(かし)高貴の人が、身分の低い人に物を与えること
詮議(せんぎ)罪人を取り調べたり、行方を捜索したりすること
自裁(じさい)自分で自分の命を絶つこと。自殺
出仕(しゅっし)勤めに出ること。また、主君の前に伺候すること
老爺(ろうや)年老いた男性
高弟(こうてい)弟子の中でも特にすぐれた者
経巡る(へめぐる)あちこちを巡り歩く、巡回する
孤軍奮闘(こぐんふんとう)援助なしに1人で努力すること
懇意(こんい)打ち解けて仲よくしていること
社人(しゃにん)神社に仕えて末端の社務に従事する神職
駄賃(だちん)使いなどの労力に対して与える礼
森閑(しんかん)物音もせず静まり返っているさま
屈託(くったく)ある一つのことばかりが気にかかって他のことが手につかないこと。くよくよすること
辻(つじ)道路が十文字に交差している所、交差点
許婚(いいなずけ)結婚の約束をした相手
声音(こわね)声の調子、または声からうける感じ
苦悶(くもん)苦しみもだえること
♫ お好きな場面からお聴きいただけるように ♫
(青字の数字をクリックしていただくと、そこから始まります)
一 00:25
二 11:43
三 19:28
四 28:58
五 36:50
六 42:02
七 46:41
八 51:08
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