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もし君からだったら

趣味の部屋

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もし君からだったら

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趣味の部屋
21 подписчик
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仕事終わりに スマホを開けば 「今度飲みに行きませんか?」 突然届いた 知らない名前 少し驚いて 画面を見つめた 予定を聞かれて 金曜なら空いてる 断る理由も 別になかった 「いいですよ」って 返したあと なぜか少しだけ 複雑だった どんな店がいいかなって 話を続けているのに 僕の頭に浮かぶのは またあのカウンターだった もし君からのLINEだったら 迷わず「行きます」って返すのに 僕が今 約束したのは 君じゃない誰かなんだ 楽しみじゃないわけじゃない 誘ってくれたのも嬉しいけど どうして僕はこんなときまで 君のことを考えてるんだろう 「あぶらっこいのは ちょっと苦手」 そんな話で笑ってる 「じゃあサラダも頼める店にしよう」 そんな普通のやり取り スマホを置いて 天井を見る 別に悪いことじゃない それなのに胸のどこかに 小さな引っかかりが残る いつもの店に行けば 君が「いらっしゃい」って笑う たったそれだけのことなのに 僕にはそれが特別なんだ 連絡先すら知らない 名前は知っているけれど 店の外の君のことは 何ひとつ知らないまま もし君と飲みに行けたなら 何を話せるんだろう 仕事の話? 好きな音楽? それともくだらない話かな 別の誰かと飲む約束を したばかりなのに考えてる 僕が本当に知りたいのは 君のことなんだと気づいた 金曜日は 約束通り たぶん普通に楽しむだろう 笑って 飲んで 話をして きっと悪くない夜になる だけどその帰り道 また君の店に行きたくなる 「今日はありがとうございました」 そんな君の声が聞きたくなる だったらもう 一つだけ聞いてみよう 「連絡先って…… 聞いてもいいですか?」 まだ言えるか分からない 断られたら恥ずかしい でも何もしなければ ずっとこのままだから もし君からのLINEだったら どんな夜でも会いに行くよ そんなことを思ってしまうほど 僕は君が気になってる 金曜日は別の誰かと 飲みに行く約束をしたけど その前にもう一度だけ 君に会いに行こう そして今度こそ 聞いてみる 仕事じゃない場所で会えるように カウンターの向こう側にいる君へ 僕から一歩 近づいてみる スマホをポケットにしまって いつもの店へ向かう 今日はまだ聞けないかもしれない それでもいい 「また来ます」じゃなくて 次は何て言おうかな