四十三キロ先から水を引いた百万都市。江戸400年を9分のタイムラプスで #江戸 #玉川上水
人類の遺産
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四十三キロ先から水を引いた百万都市。江戸400年を9分のタイムラプスで #江戸 #玉川上水
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四百年前、この水面は江戸城の大手門のすぐ近くまで迫っていました。日比谷入江と呼ばれた、浅い海です。海を埋めてつくった低い土地では、井戸を掘っても塩辛い水しか出ませんでした。
⏱️ 目次
0:00 日比谷入江 — 江戸城の前は海だった
0:48 井の頭池 — 塩気のない水を探す
1:28 神田上水 — 江戸で最初の上水
2:24 羽村 — 多摩川から水を取る
3:04 玉川上水 — 四十三キロを八か月で
4:00 四谷大木戸 — ここから水は地下へ
4:32 江戸市中 — 石樋・木樋・埋桝
5:28 分水 — 武蔵野そのものが変わる
6:08 関口大洗堰 — 飲み水を見に人が集まる
6:40 淀橋浄水場 — 木の管が鉄になる
7:36 羽村 — 投渡堰がコンクリートに
8:08 東京 — いまも流れている十二キロ
町は広がり続けます。しかし広がった分だけ、そこに住む人が飲める水は足りなくなっていきました。そこで発想を逆にして、近くを探すのをやめ、四十キロ西の多摩川まで水そのものを取りに行くことにしたのです。
玉川上水、全長四十三キロ。起点と終点の高低差はわずか九十二メートルで、百メートル進んで二十一センチしか下がりません。水が流れることのできる限界に近い傾きです。測量を一度でも誤れば水は止まります。それを鍬と畚だけで、八か月で掘り切りました。
四谷大木戸から先、水は二度と地上に出てきません。石樋から木樋へ、木樋から埋桝へ、埋桝から井戸へ。江戸の井戸は掘り抜いた穴ではなく、底に木の管がつながった貯水槽でした。掘っても水は出ないのに、桶を引き上げれば水がある。神田上水と玉川上水は、その仕組みで二百五十年動いていました。
※この動画の映像・音声はAIで生成しています。
【動画に入りきらなかった話】
■ 傾きの限界 — 百メートル進んで二十一センチ。四十三キロも進んで、九十二メートルしか下がりません。上流十二キロ、中流十八キロ、下流十三キロと地形は林から原へ、畑へと変わっても、この傾きだけは変わりませんでした。
■ 水が消えた場所 — 日野では、流した水が砂に吸い込まれて消えたと伝えられています。水喰土と呼ばれた層でした。
■ 八か月の数え方 — 着工から開通まで八か月。この年は閏六月があったため、そう数えられています。
■ 分水は三十三 — 寛政のころ、羽村から四谷までのあいだに分水は三十三を数えました。羽村で取った水の、およそ半分にあたります。最も大きな分水は野火止用水で、水の来なかった乾いた台地へ何キロも延ばされました。上水は、江戸の外側の景色まで変えています。
■ 木樋の寸法 — 板の厚さはおよそ八センチ。船釘で四角い管に組み、継ぎ目には槙肌を詰めて水を止めました。管が集まる場所には、一辺およそ一メートル三十・高さ一メートル六十の埋桝が据えられます。
■ 飲み水が名所になった — 関口大洗堰は、水が一枚の面になって落ちる江戸の名所でした。江戸名所図会にも描かれ、堰の見える岸には茶屋まで出ています。
■ コレラと木樋 — 一八五八年に江戸へコレラが入り、以後ほとんど毎年のように流行します。一八八六年の大流行では死者およそ一万。地下では木樋が腐り、継ぎ目から土が混じり込んでいました。
■ 木から鉄へ — 一八九三年起工、一八九八年十二月に通水。計画能力は日量十七万立方メートル、完成時には二十四万まで届きました。二百五十年つづいた木の管が、ここで鉄に置き換わります。一九〇一年六月、神田上水と玉川上水は市中への給水を止めました。
■ 水が戻った日 — 一九六五年に淀橋浄水場が廃止され、濾過池は埋められて跡地には高層ビルが建ちました。空堀に水が戻るのは一九八六年八月。ただし多摩川の水ではなく、下水を高度に処理した再生水です。
■ いまも現役 — 二〇〇三年、開渠として残る三十・四キロが国の史跡に指定されました。羽村から小平までの十二キロには、いまも多摩川の水が流れています。
【この動画で扱ったこと】玉川上水/神田上水/江戸時代/東京の歴史/多摩川/淀橋浄水場/羽村/江戸の井戸
#江戸時代 #東京の歴史 #玉川上水 #タイムラプス #歴史解説 #人類の遺産
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